きのこはシュワが好き。
アノルドシュワ。
シュワといえば、
やっぱり、戦うのがお仕事みたいなとこある。
でも、最近の、戦わない、
グッと抑えた渋めシュワがとてもいい。
2014年の『マギー』と、
2017年の『アフターマス』がそれ。
『マギー』は、ゾンビ化していく娘ちゃんを、
どうしたらいいか悩むシュワのお話。
『アフターマス』は、航空事故で家族を亡くしたシュワが、
事故を起こしたパイロット、許せない、というお話。
どちらも、初老のシュワが、
ひとりきりで、
自分の中にある矛盾する感情を、
どうやってどんなふうに処理していくか、
眉間のシワとともに見せつけてくる映画。
最後まで悩むシュワと、
一緒に悩みながら進んでいく映画。
シュワの演技は言葉が少ない。
セリフが少ない、じゃなくて、
演技から伝わってくる言葉が少ない。
言葉じゃなくて、
シュワの感情がそのまま伝わってくるみたいな、
そんな演技。
戦わないシュワからは、
悩んで苦しむその「つらさ」が、
ダイレクトに伝わってきちゃう。
わぁ……シュワが悩んでる……
わぁ……シュワが絶望してる……
わぁ……シュワ、どうでもよくなってる……
パンッパンの強い筋肉があっても、
人生の苦悩は無くならないんだな……
そんな戦わないシュワが、
戦うシュワに混在する、
戦うけど部分的に戦わない、
そんなニュータイプシュワが登場、
それが『ターミネーター:ニューフェイト』。
ターミネーターがやってきたあの日から、35年。
こんな新しいT-800に会えるとは。
戦わずにしばらく暮らしてきたT-800。
まさか T−800がこんな風になるなんて。
まぁ、最終的には戦うんだけどね。
シュワと一緒に、
随分長い時間を過ごしてきたんだなぁ、って、
感慨深くなっちゃうなぁ、っていうお話し。
シュワっていいな。
(連呼したくなる日本語、シュワ。)
マギー
2015年 アメリカ
監督 ヘンリー・ホブソン
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー、アビゲイル・ブレスリン
アフターマス
2017年 アメリカ
監督 エリオット・レスター
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー、スクート・マクネイリー
ターミネーター:ニュー・フェイト
2019年 アメリカ
監督 ティム・ミラー
出演 リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイヴィス