新しい漫画を探すのは時間も手間もかかりますよね。3月に1巻が発売されたばかりの作品の中からおすすめの作品を紹介しますので、参考にしてみて下さい。各作品の画像はAmazonへのリンクになっているので、気になる作品はそちらからどうぞ。
ララのうた 1巻
死神たちと人間の物語。「記憶の一族」の死神ララの仕事は亡くなった人の死を記憶する事。人を死なせる「死の種族」や他の死神たちから様々な話を聞き、記憶していくララ。ララが聞き、記憶していく死の話の数々が胸に沁みる。
さらに「人と直接関わってはならない」という記憶の一族の掟の謎と、最後の衝撃の展開がこの先に期待をさせてくる。『果ての星通信』のメノタ推薦というのが絶妙に唆る。
米蔵夫婦のレシピ帳 1巻
妻が急逝した時代小説作家が妻の遺したレシピ帳で妻の料理を作り、妻の味で妻の事を想う料理漫画。素晴らしい1話目で始まり、少しずつ落ち着いてきた所でのサンドイッチはヤバい。毎食妻の遺影と一緒に食べる食卓とご飯の絵がグッとくる。
妻と約束した作品の完成を目指す復活の話なんだけど、そんなに単純で簡単な話ではないというのをあの号泣シーンが全て物語っていた。
盤上の向日葵 1巻
将棋界の革命児、身元不明の他殺死体、一緒に埋められていた高価な将棋の駒。プロ棋士を目指していた新米刑事が凄腕刑事とコンビを組んで駒の出所を探る。緊迫感のある物語でぐいぐい引き込まれる。原作ありのコミカライズらしいので最後まで期待してます。
嘘の子供 1巻
子供を亡くした夫婦の前に、子供の姿をした化け狸が現れて一緒に暮らす物語。狸は超かわいい。本人はバレてないつもりで、嘘に付き合いながら過ごす少し切ないけど優しい話だと思っていたら意外な展開。ただのかわいい話じゃなくて複雑な思いの話になりそう。
アナトミア―解剖してわかったことだが、人間は必ず死ぬようにできている― 1巻
ルネサンス時代のミラノ。外科医と画家がお互いの目的のために人体解剖を行い、人体の仕組みを解明していく物語になりそう。この時代の医学の未熟さは信仰と重なってとんでも無い事になってる。他の漫画を読んでも本当にそう感じる。
人体図が二次元、血液は肝臓から流れていて、心臓は魂の器で全身に精気を運んでいる。実際に解剖が行われているのにこうなんだから相当ヤバい。登場人物から物語の終着点は予想できそうだけど、そこに至るまでが非常に面白そう。この時代の話は胸糞展開が基本だから覚悟はしておく。
この世界の攻略本を拾ってしまいました 1巻
『愛しの国玉』アッチあいが描くファンタジー。異世界転生というよりゲームの中の人の物語で、道具屋の娘サナが攻略本を拾い、その情報で物語を少しずつ変えていく。断片的な情報から行動を決めていくのは楽しい。引きも良かった。
ピッコリーナ 1巻
焼き鳥屋の店主・朗が恋をしたバニーガールの峰香さん。焼き鳥が大好きで常連になってくれた峰香さんと少しずつ距離を縮めたい朗。美味しそうな焼き鳥とかわいいバニーガールを綺麗な絵で楽しむ、青騎士らしい作品だと思う。もちろん大好物です!
波うららかに、めおと日和 1巻
昭和初期を舞台にした結婚生活物語。20歳のなつ美と海軍の瀧昌は結婚式の後に初めて会う。機密情報が多くていつ帰るかも分からない夫とそれを待つ妻。不慣れなふたりのぎこちなく始まる結婚生活と、少しずつ縮まる距離がスゴく良いです。これは好き。
宙-CHUU- 1巻
『夕空のクライフイズム』の手原和憲が描く、楽しくフットサルをするお嬢様たち。
中学MVPにまでなった主人公が辛いサッカーを諦めて新しく出会った仲間と楽しくプレーする喜びを思い出す。たまけり団という名前も、みんなが楽しくプレーしているのもとても好き。
宇宙の音楽 1巻
喘息でトランペットを諦めた男の子が進学した高校で出会った吹奏楽部の部長に指揮者として引き摺り込まれる。 音楽が好きで耳が良いけど新入部員の指揮者、もちろん未熟だし、反発する部員もいる、問題だらけの合奏物語。指揮者の話は珍しいから期待してます。
SAN値直葬!闇バイト 1巻
極貧女子高生が怪しいオカルトショップで働く闇バイトコメディ。店も店長も怪しくて、主人公のあかりはおバカでお金に貪欲で、他にも個性が強いキャラだらけ。クトゥルフ神話をネタにして笑わすのは初めて見たけど面白かったです。
植物病理学は明日の君を願う 1巻
植物の病気の原因を突き止める植物病理学。その知識で様々な事件を解決する物語。植物の知識があまりなくても楽しめて、意外な事実が知れるのは嬉しい。ラスボス的存在が早々に現れ、助手の闇を感じさせて終わる1巻の構成がよかったです。
ゴーストアンドウィッチ 1巻
ヤマザキコレ最新作。アイルランドを舞台にした魔女と妖精たちと少女の物語。『魔法使いの嫁』の世界観で場所と登場キャラを変えたというか、スピンオフと違う世界線の間のような感じの作品。
ヤマザキコレ作品が好きな人は好きだと思う。『魔法使いの嫁』とどっちが好きかは好みの問題ですね。
狼の娘 1巻
小玉ユキ最新作、狼人と少女のファンタジー。人と違う自分に不安を持っていた少女が出会った不思議な男性に本当の自分を教えてもらう。恋愛物なのか、狼人物なのかはまだ分からないけど、早くも白と黒の対立が始まる予感。変身した時の服の扱いが少し気になる。
暗号学園のいろは 1巻
暗号解読に長けた少女達を集めた軍人学校を舞台に西尾維新原作で描かれる暗号バトル漫画。読者に解かせる気が全く無さそうな暗号は難解で面白い。生徒ごとに特徴を持たせてるから、対決、協力、色んな展開が楽しめそう。ちなみに暗号は全く解けませんでした。
再生のウズメ 1巻
女優を目指していた12年引きこもりの40歳ウズメが便利屋で代行スタッフとして働く。本人と家族の苦しみを描きながら、仕事を通じて自分を見つめ直す再生の物語。妙にプライドが高くてクセの強いウズメと濃いキャラ揃いの便利屋。謝罪代行は大変そうだな。
カテナチオ 1巻
異常にストイックで勝利への執念が凄まじいCBが主人公のサッカー漫画。極端な考えに思えるけど目的は勝利で、やれる事は全てやるというのは非常に分かりやすい。 あえてイタリアを舞台に選んだのも渋くて良いですね。この先どうなるか、楽しみにしてます。
一ノ瀬家の大罪 1巻
タコピー以来のタイザン5最新作。事故で記憶喪失になった一家6人の手探り闇深物語。 退院して帰宅した一家を待ち受けていた現実を1人ずつフォーカスしていく話になりそう。記憶は戻るのか、救いはあるのか、闇が深そうな6人の記憶は戻ってもいいのかな?
3月に発売された新作漫画の感想をまとめました。
『ララのうた』『米蔵夫婦のレシピ帳』は違うテーマの作品ながらも死がカギになる作品で、どちらも面白くておすすめです。
『チ。』のような熱さを感じる『アナトミア』は胸糞展開が舞っていると思いますけど楽しみな作品ですね。将棋サスペンス『盤上の向日葵』、バニーガール漫画『ピッコリーナ』など、多種ジャンルのいろんな作品が楽しめました。
特にクトゥルフホラーギャグ漫画『SAN値直葬!闇バイト』は特殊過ぎて最高でした。
みなさんの楽しい漫画生活の役に立てたら嬉しいです。
先月、2月の新作情報はこちらにまとめてあります
4月の新作情報はこちらです
最後に、今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。