新しい漫画を探すのは時間も手間もかかりますよね。4月に1巻が発売されたばかりの作品の中からおすすめの作品を紹介しますので、参考にしてみて下さい。各作品の画像はAmazonへのリンクになっているので、気になる作品はそちらからどうぞ。
ただの飯フレです 1巻
1人で外食ができないOLがマッチングアプリで出会った変わった男性と「飯フレ」になって時々ご飯を一緒に食べる。突発的にご飯だけを誘い合う関係が絶妙で、普通に断るし、都合がよければ一緒に行く。
ここから恋に発展してもしなくても楽しめるけど、恋にならない方が好みの展開。美味しそうに食べて飲むふたりが幸せそうで非常に良い。
メリー・ウィッチーズ・ライフ 1巻
『果ての星通信』のメノタ最新作。魔女の島から旅立ち、辿り着いた村で結婚したけど不慮の事故で夫を亡くしたゾーイ。同じく夫を亡くしたコガネムシのイライザと、実は未亡人だった友人のシィシカと3人で夫の復活を目指して魔法修行をする。
喋るベビーベッドや幽霊と話せる男、訳ありっぽい移住者など個性的なキャラが多い中で、魔法で人間になってるコガネムシのイライザは特に好き。最後の引きは次巻が気になる展開で、まだ序盤だけど先が楽しみです。
ウスズミの果て 1巻
人類が滅亡した地球。小さな生き物を連れた少女が、生存者の探索と土地の浄化を任務としてこなしていく物語。今のところ1話ずつの短話だけど、この先は長編になっていくのかな?
廃墟の中を生命反応を探して歩き回り、各地のシェルターを周り、保存食を食べ、死者を埋葬するポストアポカリプス。静かなディストピアで切ない話が淡々と続くのがたまらない。美しい廃墟の絵も素晴らしいです。好みの作風なのでこの先にも期待してます。
鎮護庁祓竜局誓約課 1巻
突然現れた竜に追いやられて人類が衰退している時代。竜と人との問題を誓約という儀式でとりなす主人公たちと相棒の小さな竜。『蟲師』に似た世界観と美しい山や森。謎の多い主人公が人を助けながら竜の謎を知ろうとする。好きな要素たっぷりの作品。
最果てのセレナード 1巻
高校時代の思い出から始まる2人の物語。卒業から10年後に発見された白骨遺体で大きく動き出す。1話の最後の小夜が伝えた母への殺意と、1巻最後のあっさりした小夜の言葉が対照的で印象深い。友情と秘密、空白の10年が気になる。サスペンスなのかな?
人造人間100 1巻
人造人間に家族を殺された少年あしび。将来自分の肉体を渡す代わりに100体の人造人間を殺す契約をした人造人間No.100と共に行動する復讐の物語。
あしびを将来美味しく食べるために、あしびの身体が大事で100号が超過保護で、味が落ちるからストレスも与えたくなくて機嫌を取るのもかわいい。面白いですね。
透明人間そとに出る
路田行短編集。表題作がスゴい好きで、『ヤナギダクリーク』もよかったです。夫婦が入れ替わる話や、クローン人間の恋愛、別れ話から始まる物語など設定が良い。非常に良い短編集だったのでおすすめです。
同作者の『すずめくんの声』も同時発売です!
すずめくんの声 1巻
恋人のすずめくんに振られたほのか。忘れられなくて録音した声を聞き続けていたら、そっくりな声の新入社員が現れる。重度の変人たちのラブストーリーで、なかなか噛み合わなくて邪魔が入ってもどかしいのが良い。
すずめくん、もしかしていないかと思ったら出てきた。
てつおとよしえ
『岡崎に捧ぐ』の山本さほが描く、マイペースで楽天的な父てつおと心配性で世話焼きな母よしえとの生活を描いた1巻完結作品。懐かしいメンバーも少し出てきながら、クセの強い両親とのエピソードが面白い。最後まで読むと少しジーンとするのがよかった。
ROPPEN-六篇- 1巻
『東独にいた』休載中の宮下暁新連載。日本の近くにある殺し屋を大量生産する島国で殺し合いをする異能力バトル。変人というかビックリ人間が早々に出てきて殺し合う。突然現れたコロ助のワードで笑う。各キャラの闇の深さがどの程度かが鍵を握りそう。
『東独にいた』の再開まではこれを読もうと思います。
八乙女x2 1巻
『生徒会役員共』の氏家ト全最新作は小学校を舞台にした安心安定のコメディ。八乙女君のマンションの隣に引っ越してきたちょっと変わった八乙女さん。小学生らしいネタと小学生らしくないネタを混ぜながら面白おかしく進みます。氏家ト全好きなら満足するはず。
ザシス 1巻
森田まさのり最新作サスペンスホラー。出版社に届いた応募小説の内容通りに進む殺人事件。中学の同級生の主人公と被害者、被害者にイジメられていた小説の作者。イジメや復讐だけじゃなくもっと闇深そうな雰囲気で始まった。エグい。
古谷実並みの作風の変化で、今までの森田まさのりと全く違うから気を付けて読みましょう。
4月に発売された新作漫画の感想をまとめました。
グルメ漫画ではないけどご飯がメインの『ただの飯フレです』、メノタ最新作『メリー・ウィッチーズ・ライフ』、『蟲師』を思わせる『鎮護庁祓竜局誓約課』など、期待以上の作品ばかりでした。
『ウスズミの果て』『最果てのセレナード』はこれからの展開が非常に楽しみで、短編集『透明人間そとに出る』は万人におすすめできる作品でしたね。
『ザシス』は正直言って好みがわかれる作品で、おすすめするのは難しいかな。
みなさんの楽しい漫画生活の役に立てたら嬉しいです。
先月、3月の新作情報はこちらにまとめてあります
最後に、今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。