6月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。
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ヒストリエ 12巻
先に1巻から読み直したのは大正解でした。読み終えた時の満足感と絶望が途轍もない。脳と心臓、見開きの使い方、アレクサンドロスの覚醒、エウリュディケ、フィリッポスの手、全てが強烈なインパクトを残す素晴らしい1冊でした。とにかくありがとう。
多くの伏線も、久しぶりに登場したキャラも、まだまだ読みたい話がたくさんある。体調面、体力面に気を付けて、ゆっくりでいいから納得のいく作品を描いてほしい。少しだけ、完結も願っておきます。
1日2回 5巻
つかみどころの無い隣人ふたりの友人以上恋人未満物語。過去と現在を織り交ぜながら程よく笑わせて、所々で涙腺を刺激してくるのがさすがいくえみ綾作品。大好きです。季の気持ちも考えも優しさも鬱陶しさも色々詰まってて、とても良かった。
るりにお母さんのこと好きだった?と聞かれた時も、れみに私のこと好きなの?と聞かれた時も、嫌いなわけないじゃんとあっさり言う季。オムライスが好きみたいに軽く言う季。大好きなキャラ。
ツーオンアイス 4巻(完)
残念ながら完結してしまったフィギュアスケートペア物語。ラスボス空天雪のえげつない演技と意外な退場、対照的に綺更と隼馬のお互いを向き合った演技が胸を打つ。まだ読みたい、とても良い作品で面白かった。
濃厚で詳細な設定と構想、あとがきも堪能させてもらった。残念ながらここまで描き切ってもらえなかったし、この先も読む事はできないだろうこの構想は本当に素晴らしかった。男女の関係性の考え方がとても好きで、共感すると共に感銘を受ける。この作品が前作になる日を待ってます。
放課後帰宅びより 2巻
夏休み、文化祭で青春しながら距離が縮まっていく直帰ちゃんと瞬。ただの帰宅部物語ではなく、ほんのりから始まってしっかりラブコメなのがとても良い。 電話番号も知らないふたりが仲良くなって、一緒に帰るだけの話がこんなに楽しめるのは最高ですね。正直言って期待以上。
ふつうの軽音部 2巻
暗躍する厘に連れられ桃ちゃんをバンドに誘い初ライブに挑戦。ここで大成功しないのがこの漫画の良い所だし、夏休み全部使って公園で弾き語り修行する女子高生が主人公なのも最高。ちらほら増えたキャラは今後どう絡むのか気になる。たまき先輩の話好き。
レッドブルー 10巻
デビュー戦。相手は最初から塩試合での判定勝ちを狙う塩漬けの天才。歪んだ性格同士が戦う塩試合の決着は次巻!青葉がファンの女の子に向けた表情が、あまりにも主人公らしくなくて最高だった。このままいつまでも歪んだ性格の変人でいてほしい。
デビュー戦の相手に塩漬けの天才を持ってくるのも最高にこの作品らしくて好き。
アフターゴッド 7巻
時系列のおさらいから時永と和花のデート。デートまでの流れも、デート中のアルラ登場も、アルラと時永の会話も素晴らしかった。そして谷古宇のキャラと能力の凄さに震える。この段階でこんなキャラが出てくるとは思ってなかったから衝撃。 笑いと恐怖を共存させ続けて展開も激しい。特異な世界観もやっぱり魅力的。
放課後ひみつクラブ 5巻
今日も学園のひみつをミッケする美少女とネコっぽい人。怒った蟻ヶ崎さんは怖くて美しく、わかめごはんちゃんはとてもかわいい。ふたりの会話と行動が大好きだけど、痛みに弱い黒薔薇さんもかなり好き。民明書房じゃなくて夕狩書房が出てきたの最高。
佐々田は友達 2巻
1巻に続いて高橋との友情物語だと思ってたら少し違った。夏休みに年上の死神と友達になったり、陰キャ仲間が高橋と仲良くなったり、佐々田の青春を味わう。
とはいえ嫌なことを嫌と言えて、分かってくれる高橋の存在は大事。軸は高橋と佐々田で間違いない。みんなが生きやすくなってほしい。
ダンジョンの中のひと 5巻
父との再会を果たして地下10階へ。通常業務の日常もこなしながらモンスターたちと新しい関係を築く。モンスター側のクレイへの不満を解消しつつ、仲間に引き込むのは管理職向き。
ベルとの関係が少し良い感じになった街へのお出かけ回はよかった。これからはクレイの秘密と謎が明らかになりそうな気配。とても好きな作品だからアニメ化は楽しみ。
オレが私になるまで 5巻
突然女の子になってしまった男の子の成長と変化、葛藤を描く物語。淡々と進みながらも問題は起きて、少しずつ解決したりそのままだったり。大きな決断をしたアキラと、それを受け入れた瑠海。見開きの連続で伝える美しいシーンはとても素敵でした。
ここからは完結した作品の感想です。若干ネタバレしてます。
スティアの魔女 3巻(完)
ハルの過去、メイシーの過去から始まった最終巻。死なせてしまった大事な仲間に会うためのとても切ない物語は、知り合った多くの人たちに助けられながら無事に完結。初めての連載をしっかりと描き切ってくれた作者に感謝です。
三拍子の娘 3巻(完)
父には捨てられたけど穏やかに楽しく毎日を過ごす折原家の三姉妹。ずーっと読んでいたかったけど完結。くだらない話も笑える話も、ロールケーキを買うか悩んだ結果ふたつ買っちゃうすみちゃんも大好きです。これからも3人とも楽しく暮らしてほしい。
ラストカルテ 10巻(完)
法獣医学者を目指す若者たちの物語の最終巻は丸ごと1冊使った最終話と感じる素晴らしいものでした。まだまだ読みたいと思ってたけどこの最終巻を読んだら満足です。あとは次回作を待つのみですね。本当に良い作品だから多くの人に読んでほしい。
飯を喰らひて華と告ぐ 4巻(完)
どんな料理も最高に美味しそうに作ってくれるけど、勘違いが酷くて他人の話を聞いてくれない店主の中華料理店物語。まさか寿司まで握れるようになるとは!料理が本当に美味しそうな良い作品でした。完結は残念ですけど楽しかったです!
アラバスターの季節 3巻(完)
色白の美しい美術教師との秘密の裸体デッサンから始まった物語は3巻で完結。少し急ぎ足だった感じかな。最終巻になって紫が存在感を増し、良い働きをしてたと思う。予想以上のハッピーエンドというか、ふたりがくっつく結末は個人的には不要。
コーヒームーン 6巻(完)
タイムリープ日常コメディが異能力バトル漫画になり、最終的にはディストピアだったSF漫画。最初の世界観がとても好きだっただけに少し残念だったけど、ハッピーエンドの結末は良かったと思う。もう一度読み直すと違った感想になるのかな?
たけのこが6月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。
5年以上振りに発売の『ヒストリエ』はさすが岩明均としか言い様のない素晴らしさでした。『1日2回』はいくえみ綾作品の良さ全開、『放課後帰宅びより』『ふつうの軽音部』はどちらも高校青春物語ですが全然違う内容で大好きです。
完結作品では『スティアの魔女』『三拍子の娘』『ラストカルテ』はしっかり描き切ってくれた満足感がとてもあり、逆に『ツーオンアイス』のあとがきの今後の構想(予定)が素晴らしくて続きが読めないのが非常に残念です。
今月もたくさんの良い作品に出合えて楽しかったです。
2024年5月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。