5月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。
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その着せ替え人形は恋をする 13巻
スゴすぎて笑った。
作品への深い理解と高い技術で生み出された素晴らしい新菜の衣装に加え、圧倒的な海夢の美しさと表情がコミケ会場に嵐を巻き起こす。このシーンは正に圧巻。ふたりで作ったキャラと初めてのコミケに大満足な海夢とは対照的に、寂しさと不安、そして後悔を感じる新菜が切なくて辛い。
ふたりだけで始まったコスプレが世界に見つかってしまい、この先の展開も、ここまでの流れも全てどうなるか分からなくなってしまった。
とはいえ最後の話の父の登場で和んだのと、きっと悪い事にはならないだろうという個人的な期待と希望で次巻以降を楽しみにしたい。 ここにきて本当に素晴らしい1冊でトリハダと笑いが出た。
君と宇宙を歩くために 2巻
他の人と同じ事が上手くできない高校生たちの物語。自分の特性を理解し、頑張りながらも悩む宇野くんの生き辛さはとても苦しい。その宇野くんの事を素直に尊敬する小林くんと、一緒にいると疲れやすかったり大変だったりするけど小林くんの事が羨ましくて大好きな宇野くん、2人の関係が素晴らしい。
周りの人たちの優しさも大事なんだけど、その優しい人たちにもそれぞれ事情や悩みがあって、見た目や行動で誤解されがちな2人が知らないうちに周りにも良い影響を与えているストーリーが最高に好き。
宙に参る 4巻
飄々とした天才で魔女なソラと息子のロボット宙二郎の四十九日SF物語。人工知能に育てられたソラの過去編は面白かったしうるっときた。育ての親や地元の友人との再会も、不穏な全裸ロボットとの対決も良い。少し難しいけど相変わらず超面白い作品。
COSMOS 3巻
1話目からスマートなカッコ良さと前回までの空気を感じさせて良かったですね。新しい同僚ギャルはキャラも能力も面白い。嘘を見破る能力の使い方とても上手くて好き。2巻に続いてとても良かった。
褒めてばかりだけど本当に面白い作品で期待してる。そしてもちろん課長大好き。
ブランチライン 6巻
世界は思ってるより善意に満ちているエピソードで始まった大好きな作品。山田の成長にいろんな事を感じる仁衣に芽生え始めた気持ちを大事にしてほしい。藤崎さんのTAKETOへのサポートが美しすぎて泣ける。
静かにゆっくりと、とても優しくて、時々激しいこの作品が最高に好き。
ドミナント 4巻(完)
スゴい終わり方で衝撃でした!素晴らしかった!狂気を感じる1巻から始まって、凄まじい狂気の正体が判明した最終巻。全てが終息に向かい予想外の結末。人の怖さを思い知らされる。
何だってあげる、大切なものは全て置いていけた、越郎のふたつの言葉が沁みる。
Landreaall: 42巻
全員が無事に地上へ帰還した後の話。サー・ジャックの受勲は最高に盛り上がるし、革新的なディアの女性騎士団構想は多くの女子生徒を救い価値観を変える。さらに新しい有能なキャラも登場。DXの勘違い切れも笑い話になる。
もう42巻なのにさらに先が楽しみになるのはむしろ恐ろしい。
アスミカケル 4巻(完)
まだ読みたいのに!こんなに面白いのに!そう思いながら読み始めた最終巻。二兎の素晴らしいデビュー戦から始まり、悲しいほど一気に完結。ただその後に物足りなさを埋めてくれる描き下ろし番外編が!
ジャンプラに移籍して全部読ませてほしいと思ってたけど、番外編が補ってくれて大満足です。お疲れさまでした。
ポンコツ魔王の田舎暮らし 2巻
人間界の文化と技術に触れるコミュ障な魔王とドラゴン。美味しいお茶、冷蔵庫、テレビに映画と超楽しむ姿とリアクションがかわいい。魔王なのに部下に超優しくて、ジュース飲んでみんなでひっくり返って、人間界を全力で楽しんでるのがとにかく良い。
かわいすぎる人よ! 2巻
イケメンのおじさんと暮らす地味だけど優しくてとってもかわいい姪のメイちゃん。その人柄で男女問わずモテモテなのが読んでてとても嬉しい。おじさんもとても優しくて、とにかくお互いが大好きな関係が最高に良い。読んでると幸せな気分になれる。
科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 14巻
最高ですね。人間が世界の支配者でも最強でもない世界で生き残るための経験と知識、これを論理的にひたすら解説してくれるのには脱帽する。全く価値観の違う種族をまとめ上げる織津江の圧倒的な個の能力にシビれる。
エロ描写が激しいから万人におすすめはできないけど素晴らしい作品。
ここからは完結した作品の感想です。若干ネタバレしてます。
淡島百景 5巻(完)
歌劇学校を舞台にした少女たちの青春物語ついに完結。最後は若菜で締めくくるのは最高だった。現実でも暴かれてしまった淡島の、歌劇学校の恥部であり暗部でもある問題を描いたのは強い意志を感じる。
このタイミングで描いた事に意味があったわけではないらしいけど、結果としてこのタイミングだった事に意味はあったのかもしれない。本当に、とても素晴らしい作品でした。
Thisコミュニケーション 12巻(完)
デルウハとハントレス達の戦いで始まった最終巻。最後まで全てを合理的に、あらゆる事を想定したデルウハは最高のキャラクターだった。48話の大暴れ、素晴らしい最終話、死を曖昧にさせた終わり方、最後のコメントも最高でした。大満足です。
BADON 9巻(完)
期待通りの大団円。期待以上のハッピーエンド。プリメーラも、みんなも、蔦アパートも組織も過去も未来も全部きっちりまとめた最終巻。不器用だけど優しく義理堅いハートの涙が印象的。渋いおじさんたちとかわいい女の子が笑顔で収まる表紙が最高に好き。
クジマ歌えば家ほろろ 5巻(完)
なんでこんな変な鳥の話で感動してるんだろう……と思うけど良い最終巻でした。スグルの合格発表から始まって、お別れと再会まで全てがハッピーエンド。 見開きの桜は美しいし、クジマはおバカで、みんなは優しくて本当に最高でした。
フォビア 3巻(完)
恐怖症をテーマに描かれた数々のホラーエピソード。最終巻も、最終話も、良い余韻や気持ち悪い余韻を残す話でとても面白かったです。 原作と作画が違うのが良い形で作用した気がする。抑圧と死がかなり好きだったかな。欠乏もよかった。
fish – フィッシュ – 6巻(完)
前作『pet』からほぼ20年経ってからの続編『fish』完結。これまでの流れで、さらに最終話の混沌と大混乱の中でハッピーエンドに持っていく素晴らしさに感動と感謝です。最終巻は300ページ近い大ボリュームだけど夢中で一気に読みました。
巨神姫戦記 3巻(完)
一部の人の性癖を刺激した大きな女神様と刀鍛冶の物語は3巻で完結。魔神との戦いも、カヌチとカヌチの造った武器との戦いも全て決着。自らの神のために造った剣が1人ではなくみんなの力の結晶だったのはカヌチとの大きな違いというのは良い結末だったと思う。
暗号学園のいろは 7巻(完)
いつ終わるのか、どこまで描けるのかドキドキしていたこの作品。7巻でしっかりと完結しました。登場人物が多すぎたり、暗号が難しすぎたりしたけど面白い作品でした。世界の戦争をなくす事はできなかったけど、良い終わり方だったと思います。
ザシス 3巻(完)
森田まさのり作品は多分全部読んでるけど、初めて他人におすすめできないと思う作品だった。
たけのこが5月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。
かなり豊作だった中でも『その着せ替え人形は恋をする』が本当に衝撃でした。『君と宇宙を歩くために』『宙に参る』『COSMOS』『ブランチライン』は普段だったら一番に紹介したいほど面白かったのに、『その着せ替え人形は恋をする』がスゴ過ぎました。
完結作品が多かったのも印象的でしたけど『ドミナント』が特によかったです。『アスミカケル』の打ち切りは残念でしたけどとても良い終わり方でした。終わり方が好きな作品は特に印象に残りますね。
『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』が好きな人はきっと隠れてるだけで結構いるはず。
今月もたくさんの良い作品に出合えて楽しかったです。
2024年4月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。