マンガのおはなし

【2022年】9月に読んだ漫画の感想まとめ。

9月も面白いマンガをたくさん読みましたので感想をまとめました。9月発売の作品の中から表彰作品を発表し、それ以外の作品はおすすめ順に書いてありますが、後半は過去作品になっています。過去作品はかなり新旧入り交じってますがご了承ください。

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9月の表彰作品

まずは特におすすめの10作品を表彰形式で紹介します。

SF部門『星旅少年』2巻

303と505の出会いの過去編から始まる。静かで優しくて時々切ない物語はゆっくり進み、謎や秘密が明かされながらまた謎が深まる。最後のシーンの続きとマフラーの事が気になって仕方ない。303のキャラは大好きだし、303の事が大好きな登場人物たちも大好き。

1巻に続き素晴らしかった。静かな夜に外でコーヒーを飲みながらまた読みたい。

ファンタジー部門『葬送のフリーレン』9巻

勇者ヒンメルとの思い出を振り返りながら続く旅の途中、何度か名前が出てきていた黄金郷のマハト。独特の世界観の中でも特に異質な存在との戦いが始まる。少し長くなりそうな予感だけど楽しみ。

淡々とした流れで最初から今まで安定した面白さを維持している素晴らしい作品。やっと決まったアニメが楽しみ。

医療マンガ部門『フラジャイル』23巻

完全に最終巻と思った22巻の続きはJS1治験フェーズ3編。火箱さんと間瀬さんが久しぶりに登場。圧倒的な効果を持つ新薬に対する希望とその影響が分かりやすく残酷に描かれる。岸先生の怒りの理由がやっと分かった。

師弟関係の話と看護師長の話も非常に良かったです。

さわやか部門『おはよう少年』1巻

男の子が朝早く家に来て、朝ごはんを作ってやさしく起こしてくれて、謝礼に朝ごはんを一緒に食べる。ただそれだけの素敵な朝の物語。

主人公も登場人物も全員いい人で、読んでて気持ちが良くて何度でも読める。週に1回程度お願いしたいので連絡先を教えて下さい。

異国生活部門『あかねさす柘榴の都』2巻

日本とは違うグラナダの日常や文化を楽しめる、叔母との生活物語。食事も生活習慣も新鮮で面白いし、他の国ともまた違う感じ。

愛想はないけど優しい叔母、シェアハウスのみんなとも上手くやってるし、学校も始まって友達もできた。平和な日常が良い。読んでいて安心できる大好きな作品。

期待の新作部門『ややこしい蜜柑たち』1巻

雁須磨子最新作はタイトル通りにややこしい話。親友の彼氏を寝取った主人公が迷走暴走しながら振り回されたり振り回したりする。 三角関係ラブストーリーと言ってるので、そうなるんだろうけどある種ホラー漫画的な怖さもある。なんだろう最高かも。

完結作部門『ひかるイン・ザ・ライト!』4巻(完)

アイドルを目指すひかるが挑むサバイバルオーディションついに完結。合格者ひとりひとりの話もよかったし、ひかるの迷走を止めるみんなのチームワークも素敵でした。特に蘭ちゃんの見開き、ひかるの見開きからの「寂しいな、荻野ひかるが見つかっちゃった」は最高でした。

読む前はまだまだ続けて欲しいと思っていたけどキレイな終わり方で大満足です。

異形がかわいい部門『黄泉のツガイ』2巻

1巻から盛り上がった荒川弘最新作は2巻でも勢いを増していく。アサとの再会と両親の行方、ツガイたちのバトル、謎を残しながらどんどん進む。かわいいツガイと怖いツガイ、シリアスな中のコミカル、空気感の使い方が抜群でさすがとしか言えない面白さです。

ネコ漫画部門『猫のまにまに』1巻

人の姿になって話せる1200歳の猫又を小説家の主人公が拾って飼う。猫の日常が人間の姿と言葉で描かれ、飼い主への愛情がほのかに百合っぽさを漂わせるのも面白い。

猫カフェに行くのは浮気で、別の人に撫でられるのは浮気じゃないのは確かに納得いかない。

ホラー漫画部門『兄だったモノ』2巻

死んだ兄の恋人を好きになった少女と、兄だったモノ。少し登場人物が増えながら何らかの解決に向かい動き出す。鈴蘭のような聖も、鍵を握りそうな西迫も、そして主人公の鹿ノ子も全員闇が深くて素晴らしい。担当の壊れっぷりも最高。期待通りの気持ち悪さ。




9月発売の作品

惜しくも受賞を逃した、9月発売の作品です。

転がる姉弟 4巻

相変わらず最高な新しい家族の話。あまりに夏休みが楽しそうで子供の頃を思い出してニヤニヤしちゃう。 光志郎の素直さがいろんな人を助けてるのは最高だし、みなともスゴく良い。

光志郎にとってはみなとたちがいる今が当然になってきていて、少しずつ確実に家族になってきたのが伝わってくる。そして友達の家族のキャラが濃いのも好き。

その着せ替え人形は恋をする 10巻

アフターから棺合わせで盛り上がる。アキラはなんでそこまで……?というのはこの後分かってくるのかな? お泊まりの緊張感は最高だったし、棺の内容は面白そうだから実際プレイしてみたい。今回も登場キャラみんなが楽しそうで最高でした。

いよいよ覚悟を決めた海夢が気になるから早く11巻を読ませてください。

血の轍 14巻

吹石さんとの再会。思い残す事のなくなった静一と、それすら許されないママの記憶。そこからのもうひとつの再会。吹石さんとの絡みはずいぶんあっさりだった気がするけど、これで終わりじゃない気もする。

終わらないどころかまた始まる苦しみの予感が辛い。違和感のあるママの今の姿と、別れ際の本当の姿の描写に作者のスゴさを思い知らされました。最高です。

ひらやすみ 4巻

クリスマス会となつみの誕生日の話がよかった。あかりに差し入れしたのはヒロトに優しくしてもらったからで、ヒロトの優しさが平屋暮らしにも繋がっていて、やっぱりヒロトだなー。みんなに少し変化を予感させる展開が続きに期待させる。この空気感が好き。

ワールドトリガー 25巻

閉鎖環境試験2日目。ゲームのような戦闘シミュレーションと課題、それに対する姿勢や思考の、各リーダー、各個人への評価は読んでいて非常に面白い。相変わらず情報量がとてつもないので頭を使って大変だけど、その価値がある作品。今回も大満足です。

魔法使いの嫁 18巻

カレッジ編もいよいよクライマックス。フィロメラを助けたいチセたち、祖母の言いなりのフィロメラ、諸悪の根源の祖母。最後の一手の先に想像しない展開。

この作品は定期的に読み返す必要はあるけどずーっと面白い。とにかくチセたちの幸せを願う。

ブランクスペース 3巻(完)

空白でモノを作るスイの能力が暴走してしまってからの怒涛のクライマックスで完結に向かう。 おバカだけど優しくて最後までスイの事を大事に思うショーコが大好き。唐突に出てくるロボットもユニフォームもレスキューも全部好き。

最後は登場人物勢ぞろい、空白関係全部回収して大団円という感じで面白かったです。

東京ヒゴロ 2巻

自分の漫画を作りたい元編集者、現役の漫画家、漫画家だった人、現役の編集者、それぞれが顔を合わせながら少しずつ話が進む。必ずしも上手くはいかないし、ヒット作に恵まれても別の問題が出てくる。人物描写と心理描写に惹き付けられる。2巻も面白かった。

誰も知らんがな 1巻

バツイチの長女が父の死をきっかけに実家の旅館を再開。広報が得意で社長との不倫がばれた妹とニートの弟もそれに乗っかる旅館と家族のやり直しコメディ。タワマンの6階と30年落ちのベンツの話がかなり好き。ほのぼのしながらテンポ良く進み、サラッと意外な展開もある。続きが楽しみな作品です。

住みにごり 2巻

35歳引きこもりの兄はヤバいんだけど、親父は違う意味でもっとヤバい。そしてその親父を上手くあしらい、兄も手懐けている笑顔の母。まともなのは無職の自分と出戻りの姉だけの家族に色恋沙汰が同時乱立。気持ち悪くて不穏で素晴らしい、これは日常ほのぼのホラーなのかな?

そもそも実はまともなのは誰もいないのか?それとも実は兄はまともなのか?色々考えてしまう。

シブヤニアファミリー 1巻

久米田康治が描く最新作は渋谷駅近くに住む家族の物語。渋谷を中心に小学3年生の少女がボケてツッコむ安心、安定の久米田康治ワールド。

いつも通りの久米田康治による久米田康治好きのための作品なので、久米田康治好きは買いましょう。

金色のガッシュ!!2 1巻

名作の続編。正直言って期待より心配の方が大きかったけど清麿とガッシュが帰ってきた感動で全部吹っ飛んだ。新しい仲間との出会いや新しい敵との戦い、懐かしのパートナーとの新しい物語に期待してます。

少年のアビス 10巻

似非森が令児に語る形で令児の母との過去編がスタート。暗い沼の中に更なる深淵を感じている今の令児たちだけど、アビスは既にそこにあった。

母と先生のやり取りも濃く、過去編の闇もスゴい。いつまで経っても、過去を振り返っても闇しかないのが最高。

雨と君と 4巻

春を迎えた「犬」との生活。出会った頃を覚えていて、懐かしく感じるのは犬も同じみたいで微笑ましいし所々のエピソードでホロっとする。もうすぐ1年が経つけどいつまでも仲良く楽しく、何もない日常を過ごして欲しい。

シャングリラ・フロンティア 10巻

クソゲーマニアが挑む神ゲー。夜襲のリュカオーンに遭遇したサンラクたちの戦いは激しくて面白くて、切り札の最大火力はカッコいい。キレの良い所まで進んで次巻は新章突入。新キャラも登場して盛り上がってますね。

よふかしのうた 13巻

バトル漫画のような展開が続いて、知らないお姉さんとのガチバトル。そこからの意外な展開が素晴らしい。バトル展開はちょっと心配したけど大丈夫、ちゃんと面白い。

マヒルと母との話はキクの狙いは別として、悲しいけどやっと救われたような気もする。マヒルの力も、ついに登場したピッピの母親も気になる。

毎月庭つき大家つき 2巻

顔の良い大家さんとの生活にも慣れてきて、日常生活を静かに送る中でのエピソードが良い。ハトちゃんのキャラも最高だし、ほのかな百合感が抜群。問題はみんな綺麗すぎて大谷さんが飛び抜けてる感が少ない事かな。ところでクーリングオフって事は墓買っちゃったの?

笑顔のたえない職場です。 6巻

佐藤さんが実家に挨拶に来たり、梨田さんがぎっくり腰になったり、相変わらず大騒ぎで楽しい話。とはいえみんな成長していて少しずつ変化していくのも面白い。みんながどんどんかわいくなっていく。

安心して、ほのぼの、笑顔で読める良い作品で素晴らしい。

焼いてるふたり 8巻

ひたすら美味しいものを食べながらイチャイチャする話はクリスマスから年末年始、千尋の誕生日とイベント続き。懐かしの店も登場。

北欧料理の魅力は分かるから食べてみたいし、家で作れるなら試してみようかな?ちなみにすき焼きは先に肉を焼く派です。

龍と苺 9巻

変人が主人公で対戦相手も全員変人の将棋漫画。ギリギリの勝負をモノにしながら勝ち進む苺が進路希望で高校進学と言ったら怒られるのは最高だし、100歩譲って高校行ってもいいのも最高。じーさんの昔の夢が世界最強なのも最高。将棋パート以外も面白すぎる。

たぬきときつねと里暮らし 3巻(完)

人間の女の子に化けるたぬきときつねと一緒に楽しくダラダラ田舎暮らしを満喫する元社畜の物語が終わってしまった。 いつまででも読んでいられる作品だったけど、ちょうど良い終わり方をしてくれたし大満足です。連載お疲れ様でした。

君は放課後インソムニア 10巻

復活したイサキ。クリスマス、年末年始でイベント盛りだくさん。イサキが一生分のお年玉で買ったモノ、お母さんの涙、ガンタの笑顔は全部泣ける。

未来を考え始めたふたりが天文部を残したいと考え始めたって事は新入部員が入るはず、楽しみ。

雨夜の月 3巻

耳の不自由な奏音と、奏音に惹かれる咲希。奏音が泊まりに来たりして更に意識してしまう咲希に奏音はいつも通り。

隠しきれない思いに色んな形で色んな人が忠告してくれる中、怖さとむず痒さとかわいさが同時に押し寄せるのがたまらない。とにかくふたりに楽しく過ごしてほしい。

彼らをたどる物語

ひと組のカップルを色んな時代の色んな人の目線で描くBL。絡みはないから安心しておすすめできる。

小学生が毎日公園で見かけたり、大学生がバイト先で、後輩が、同級生が、みんなが見守りながら少しずつ幸せをお裾分けしてもらうハートフルな話。優しい気分になれて非常によかったです。

アンメット 7巻

ミヤビの記憶に関する話が続きながら、新しい患者さんとの新しい問題に向き合う。脳ドックがもたらす問題については非常にいい話だったと思う。1%という可能性についてどう考えるかは本当に難しいし、大事なのは確率じゃないというのも良かった。

生徒会にも穴はある! 1巻

生徒会に入った主人公を中心にしたエロギャグ作品。アホの子、怖い人、むっつりの人など様々な変な人たちと繰り広げられる日常4コマ。

ちょうど良いエロさと笑いで『生徒会役員共』が好きな人はきっと気にいると思う。乳首へのこだわりを感じる。

天狗の台所 1巻

NY育ちの14歳、天狗の末裔オンが1年間日本で兄と過ごす。料理上手で羽が生えてる兄と一緒に過ごしながら、天狗パワーに憧れながら、畑仕事と料理を楽しむスローライフ物語。

ちょっとおバカなオンと美味しそうな料理と野菜やハーブの知識を楽しめます。そして犬がかわいい。犬と話したい。

リエゾン 10巻

先生の過去の話も少し出てきた。必ずしも正解はないけど不正解はあるのがタメになるし難しいとも感じさせる。 子どもの性教育は難しいな。自分の身を守るためにも他人に嫌な思いをさせないためにも、必要な事を教えておくのは大事だというのは納得だし同感。

マタギガンナー 1巻

妻を亡くしたマタギを引退した老人が偶然拾ったゲーム機でFPSデビュー、2年後に有名なスナイパーになっている話を日本語が分からないスペイン人作画担当が描く作品。

英語は分からない無口で変わり者の老人がオンラインゲームというギャップが面白い。

女優めし 1巻

国民的人気女優が実は大の庶民派グルメ好きで、仕事帰りや休みの日にこっそり色んなお店で美味しくご飯を食べる話。 どのお店の料理も美味しそうに食べて、こだわりがあるのも好き。牛すじ、餃子、焼きそば、焼肉、好きな食べ物ばかり。今日は何食べようかな?

モブ子の恋 14巻

新生活と同時に遠距離恋愛がスタート。支え合いながらも不安が多いふたりにはアクシデントもあるし、読んでる方も不安になってくる。先輩や同期その他の出会いから最後の展開は少し不安だけど、きっと問題ないと信じてる。

大学卒業してどうなるかと思ったけど、まだまだ続きそうです安心。

ゴリラーマン40 3巻(完)

SNSを始めて懐かしい人たちと繋がったゴリラーマンの元に、ついにあの香織ちゃんが!まさかゴリラーマンで泣きそうになるとは思いもしなかったし、ここで完結なのはもっと意外。でもファミリー編が始まるようなので楽しみにしてます。

病める惑星より愛をこめて 2巻

精神を病んでしまった人を治療してくれるモフモフ。意思もないし喋りもしない、触ると癒してくれて、語彙がなくなる。

追い込まれながらも働く人、治っていくそばで追い込まれていく人。現代社会の先がこうならないで欲しいけどモフモフ欲しい。

魔導具師ダリヤはうつむかない 5巻

王城に呼ばれ重苦しい空気の中、仕事の話をする新しい経験を積みながら人脈を広げる。商会の代表としての振る舞いを考えながら、先に進む姿はカッコ良くて応援したくなる。

自分の行動が相手に与える影響を考えるのは難しいなと心底感じる。

推しが武道館いってくれたら死ぬ 9巻

舞菜の人気が出て嬉しい反面、話せる時間が減って少し寂しいえりぴよさん。その分張り切って舞菜の誕生祭準備をする。最後の急展開で次巻が非常に気になる。

えりぴよさんのパン工場バイトの話と、「ポイントシールいりますか?」「いや、それ私が貼ってる」のやり取り好き。

無法島 6巻(完)

『自殺島』の前日譚ついに完結。美空を助けて一旦は平和になったカイト達に接触してきた家族の仇ダイ。壮絶な物語は最終巻も凄まじかった。

あとがきの出来事はきっとあの方の事を言っているんだと思う。命が軽過ぎる話を描くことで、命の大切さを伝えようとしていた気がします。

センチメンタル無反応

『ひらやすみ』の作者、真造圭伍短編集。いろんなジャンルの過去に描いた作品が収録されています。

最後の作品は作者自身の闘病エッセイで『ひらやすみ』執筆に至るまでを描いていて、大病を患った心境が少しだけ知れます。命は大事、お外はいい。

くまみこ 18巻

東京に帰ったはずの今井くんがまちの事を覚えていなくて困る話。まちのおばあちゃんも登場しながら相変わらずのぐだぐだ感が楽しい。まちの地元の超ど田舎に友達が遊びに来る話は、ついにここまで進んだかと思うと感無量です。

高度に発達した医療は魔法と区別がつかない 2巻

医療行為を人間が独占している世界に転生した医者が多くの患者を治療する物語。エルフの国でドラゴンの女王を治療するのはファンタジー全開で良い。ちょっと進むのが遅くて都合が良いのは徐々に落ち着くのかな?今後に期待。

キングダム 66巻

李牧の罠にハマった秦軍が窮地に陥りながらも飛信隊と楽華隊の共闘、信と羌瘣の突破など見所たくさん。

李牧がほんの少しの情報から予想する桓騎の弱点はさすがに無理がある気がするし、たぶん違うんだろうな。

ディノサン 3巻

恐竜を飼育展示する恐竜園を舞台にした人間と恐竜たちのドラマ。たくさんいる恐竜たちの管理と、様々な問題の解決、恐竜を好きな人たちの話が面白い。

人の受け止め方は人それぞれで、それをどう楽しんでもらうかが大事という言葉は印象に残る良いセリフでした。

こっち向いてよ向井くん 4巻

元カノを忘れられない男が元カノと再会。後日2人で会う事になり、どうしたらいいのか混乱したまままさかの展開。気にする所がおかしくて、やるべき事をやらない、そんなダメな部分を共有する義兄弟がまさに滑稽。ねむようこワールド全開で良い。

先生今月どうですか 3巻

大家の娘の初恋物語。入居者の小説家の先生へのバレバレの恋や出会いの話も、別の入居者さんとの話も面白い。進路希望に大家って書くのがかわいいし、うらやましい。 両親、それで本当にいいのか?と、正直思うけど漫画だからいいでしょ。

鋭意執筆中につき

ねむようこよみきり集。表題作は珍しく男性2人の話で、まだまだ続きが読みたいような作品。よみきり好きと作者本人が言うように楽しく描いていそうなのが読んでて楽しいし、もちろんねむようこらしさ満載なので満足です。

アンデッドアンラック 13巻

神の使徒として現れたシールの出番はほとんど無く、仲間たちとの戦いが突然始まる。アンディが戦いながら仲間たちの真の思いを聞き出し、背負っていく覚悟を決めるのは悪くない。

敵の強さもアンディの能力もインフレがスゴすぎるのは気になる。

クマ撃ちの女 9巻

宿敵らしき熊に襲われた犠牲者を捜索、ついにチャンスを迎える。緊迫感と恐怖、そして得意の失言が凝縮されたエピソードは別れに繋がる。変わったようで変わらなかったチアキが、この後どう変化するのか気になる。色々と予想外の展開だった。

無能の鷹 5巻

見た目は有能だけど全く仕事ができない鷹野。安心安定のクオリティで無能ぶりを発揮してくれるけど、さらに無能になっている気もする。奇跡的に会社にとって良い結果に結びついてるけど、自分の会社にいて欲しくはないな。新入社員が来たら先輩になるのか……。

夢で見たあの子のために 11巻(完)

素晴らしい表紙と良い最終話でした。若園と火の男との決着に関しては少し物足りない感はあるけど、一登と千里の再会と結末には満足してます。

お疲れ様でした、ありがとうございました。

SANDA 5巻

子どもを大事にし過ぎる世界のサンタクロースの物語も早くも5巻。大人になってしまった小野と冬村の関係も、未成人式も大人殺しも全部まとめて解決に向かう。冬村編が完結といった感じかな。次巻からの新展開に期待。

コーヒームーン 5巻

日常コメディと紹介されている作品なのに異能力バトルをしている。1巻と2巻、3巻の途中までは面白かった。あとがきによるとラストスパートという事です。




9月以前に発売の作品

現在追いかけている作品や、オススメされて読んだ、9月以前に発売された作品です。

星旅少年 1巻

星を旅しながら残された文化を保存して、出会った人たちと交流し、そして別れるSFファンタジー。「トビアスの木」「覚めない眠り」「まどろみの星」など聞きなれない言葉が出てくるけど、不思議な設定と素敵な世界観に絵が最高に合ってる。静かで優しく美しく描かれる中に少しの寂しさがある素敵な作品。

主人公303の飄々とした感じが良いし、ほかのキャラも個性的で良い。各エピソードの余韻も良い。とにかく良い。

とくにある日々 2巻

仲良しの2人組女子高生が楽しい日々を過ごす日常ほのぼのシュールコメディ。 少しおバカで明るくて真っ直ぐなきみどりと、賢くて少し変わってるお姉さん風なしいのふたりの仲の良さが本当に好き。しいに何かされた時のきみどりのリアクションが最高です。

王様の耳 2巻

秘密を買い取り、血の代わりに秘密を啜る吸血鬼みたいなものという店主と秘密は特にない店員が働くバー「王様の耳」

カレーの話と夫婦の話がスゴい好き。最後の展開が素晴らしくて続きが早く読みたい。少しずつ秘密が繋がって、秘密だから誰も知らないのが最高。

くちべた食堂 2巻

相変わらず口下手なふたりがお互いの事を気にかけながら、特別な会話もなく美味しいご飯を作り、食べる。お店の事が同僚にバレたり、生徒にバレたりしながらもみんな程良い距離感を保ってくれるのも良い。日替わりランチがある行きつけの定食屋さん最高。

片田舎のおっさん剣聖になる 2巻

家を追い出され、知らない強い人と戦わされたり大変な日々を過ごすおっさん。優秀な弟子や魔法使いとも戦わされたり、ダンジョンに連れて行かれたりと今回も忙しい。基本的に無双系に近いけど、おっさんの自己評価が低くて謙虚なのが良い。

この音とまれ! 24巻

百谷の案で爪を替えて4パートのかけあいが完璧に決まる描写はトリハダ。一気に距離が縮まってきた百谷だけど、ここにきて新しい不安要素。嫌な展開になりそうな予感で怖い。

チカと哲生が中学生の頃を描いた番外編も収録されていて良かったです。

チリアクタ 1巻

元ヤクザの漫画家が身寄りのない子供たちを助け、養う愛の物語。クセの強い主人公と、クセの強い女性担当、賑やかな家族で繰り広げられる波乱だらけの話で最初から盛り上がる。平和に暮らす話にはならないだろうし、次はどんなトラブルが待ってるんだろう。楽しみです。

王様の耳 1巻

秘密を買い取ってくれるバーを舞台にした、色々な人の秘密を糧にして生きる秘密の多いオーナーの話。秘密を持ち込むお客さんの話や、秘密と秘密が繋がっていたり、他人の秘密が鍵になったりを1話完結の形で描く。序盤だけどすでに面白い。この先にも期待してる。

魔法調理専門学校 1巻

岡野く仔が描く異世界転生グルメ物語。魔法の世界に転生した魔法を使えないハンナが調理学校で学びながら友達を作り、大好きな料理を楽しむ。 異世界の食材、調味料、種族など設定が考え込まれていて楽しく読める。そして美味しそうなのが一番良い。

ティアムーン帝国物語 1巻

崩壊した王国の姫が贅沢三昧わがまま放題でギロチンにかけられる未来を回避するために12歳からやり直す物語。

基本的にポンコツで自分の身を守るためだけに取る行動が勝手に周りに好評価、むしろ異常なまでの高評価を与えていくのが面白い。

薫る花は凛と咲く 1巻

強面のケーキ屋の息子と店の常連客の女の子のラブな物語。底辺男子校と、隣にあるお嬢様学校の生徒のふたり。クセの強いお互いの友達が絡みながら、怖そうに見えて優しい主人公と優しくて真っ直ぐなヒロインが少しずつ距離を縮める。とても良いです。

雨と君と 3巻

1巻が夏、2巻が秋で、3巻は冬です。寒いのが苦手な犬は相変わらずかわいいし、未だに名前はなくて君と呼ばれるのもなんだか良い。大事な友達に合わせたり、一緒に散歩に出かけたり、ペットとパートナーの間のような存在の犬との生活がほのぼのしていて最高です。

税金で買った本 1巻

ヤンキーが図書館に行ったら10年前に借りた本を返してないと言われ、弁償を求められる。その一件のあと色々あって図書館で働く話。

本の弁償や修理、返却の際のミスの事、図書館の仕事もそれ以外も色々知れて面白い。多くの人に読んで欲しい作品ですね。

うるわしの宵の月 4巻

初めての気持ちに戸惑うふたりの王子がかわいいし、歯痒いしたまらない。そしてなにより顔が良い。キレイな絵の美しい顔のおかげで3割増しで面白い。生真面目な宵が祭りで口にした言葉が最高だったし、それに応える琥珀も最高。ニヤニヤが止まらない。

ラジエーションハウス 13巻

ばね指の検査から別の病気が発覚、そこから大手病院での治療に移った焼き鳥屋さん。鏑木先生が過去一番カッコいい。医療漫画は院内政治の話がどうしても出てくるけど本当に胸糞が悪い。でも読んでしまう。

単行本の終わり方が悪い事以外は相変わらず面白い漫画です。

北北西に曇と往け 3巻

アイスランドを舞台にしたミステリー。この漫画を読んでるとアイスランドには美男美女しかいないと思ってしまうほど美しい人たち。日常の探偵回が戻ってきて、そこで出会った人、辿り着いた場所、急に絡む三知嵩。大きな謎と危険な空気で次巻に続く。

君の戦争僕の蛇 2巻

思った以上の早さで思った以上に悪い方向に突き進む。戦う意味を知った西丸子と、自分の任務の必要性が分からなくなってきた十日市。世界は地獄で、十日市の過去の話も地獄でスゴい。メインのふたり以外の切り捨て方もスゴい。これは良い絶望感。

国境のエミーリャ 1巻

第二次世界大戦後、東側をソ連、西側を欧米諸国の占領地とされた日本。東西に壁で分断された国境の街東京を舞台にした仮想戦後物語。 冷戦下に東側から西側に人々を逃がすエミーリャと逃げる人、取り締まる人の熱く深く悲しく恐ろしい各話が面白い。

アカネノネ 1巻

人と付き合うのが苦手な主人公がボカロPとしてデビューを目指す物語。 有名プロデューサーの父との約束期限まで残り1年で焦る中、出会った歌い手とのやり取りの中で少しずつ気付き、成長し、評価されていく。ネット環境ありきの世界観も今どきで良い。

神達に拾われた男 5巻

異世界転生して従えたスライム達の能力でゴブリン討伐を成功に導いたリョウマが、今度は新しい商売に手を出す。異常なほどみんなに優しいリョウマの元に、良い人が集まるのは当然だと思う。スライムがかわいいし、内容としても好きだし、良い作品だな。

空挺ドラゴンズ 8巻

美味い龍を仕留めるために天山迷路に向かうクイン・ザザ号。鉢合わせた感じの悪い龍を殺すだけのヤツら。龍との戦いと同時に進む戦いの末、目の前に現れた存在が次巻への興味をMAXまで盛り上げる。いつか龍の肉を食べてみたい。

スケッチー 3巻

マキヒロチが描くガールズスケーター群像劇。年齢も仕事も様々な女性たちがスケボーの魅力に少しずつハマっていく。恋の予感や過去の話も少しずつ出てくるあたりが非常に良い。イジメなのかケンカなのか分からない話も気になるし、続きが読みたくなる作品。

創世のタイガ 5巻

ネアンデルタール人と戦い、退けたけど仲間との価値観の違いが目立ってしまうタイガ。逆にホモサピさんたちには仲間として認められて、いよいよマンモスとの戦いに挑む。ここにきて完全にヒロインになったティアリがやたらと狩りに誘うのがかわいい。

ウマ娘シンデレラグレイ 8巻

いよいよ迎える有馬記念とタマモクロスとの最後の勝負。やっぱりオグリキャップといえば有馬記念。しっかりと当時の状況を再現しながら描いた熱いレースで素晴らしい。

白い稲妻編がこれで完結して、次巻からの新章突入も楽しみ。

EVOL 4巻

ヒーローを倒した3人の元に集まった少年少女たちがEVOLとして暴れ回り、そこに新たなヒーローが登場して再び戦いの夜に。悪人は子供でも殺すヒーローと戦うEVOLの3人。夜明けのシーンが良かったし、次巻への引きも気になる形で楽しみ。

25時のバカンス

市川春子作品集。海底、月、土星、色々な場所を舞台にしたスゴい世界観の作品たち。どんな発想でこの世界が作られているのかさっぱり理解できないけど、素敵な読後感と感動を味わえる。

『宝石の国』と違って暗黒面に堕ちてないので安心して読んで欲しい。

どぶがわ

匂いのキツイ川沿いの町に暮らす人々の群像劇。いつも川辺でうたた寝しながら妄想しているお婆さん、工場で働く人、高校生などの繋がりがないようで繋がっている人たちの物語を池辺葵のテイストで味わえる。ハッキリ言って素晴らしいです。




まとめ

9月は完結作品と1巻が発売された作品が豊富でしたが、なんと言っても『星旅少年』が素晴らしかったです。『葬送のフリーレン』『フラジャイル』『ワールドトリガー』『魔法使いの嫁』は安定感抜群の面白さで、完結した『ひかるイン・ザ・ライト』と『ブランクスペース』は素晴らしかったですし、『たぬきときつねと里暮らし』『無法島』『夢で見たあの子のために』もきれいにまとめた良い最終巻でした。

『おはよう少年』『ややこしい蜜柑たち』『猫のまにまに』『誰も知らんがな』に加え、大御所の新作『シブヤニアファミリー』期待の続編『金色のガッシュ2』のほかにも異色作『マヤギガンナー』など多ジャンルの新作が楽しめました。

荒川弘最新作『黄泉のツガイ』は本当に先が楽しみですし、『血の轍』『住みにごり』の不穏な空気は大好きですね。

たけのこが9月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。参考にして頂ければ嬉しいです。

最後に、今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。

今まで読んだマンガの感想まとめ




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たけのこ
マンガとゲームとサッカーと美味しいものが大好きです。 マンガの感想と紹介をまとめたページはこちらをご覧ください。