たけのこです。
10月も面白いマンガをたくさん読みました。
まとめて一気に感想と紹介をしたいと思います。
10月発売の作品を中心に書きますが、
多少の前後や、急に古い作品も出たりしますが、
そのあたりはご了承ください。
マッシュル 3巻
魔法が使えない筋肉バカ、マッシュル。
楽しい魔法学校生活は今回もシュークリームが美味しそう。
スリザリ…いやいや、レアン寮の生徒との戦いが激しくなる中、
シュールなギャグは相変わらず健在でほっこりする。
アズカバンによく似た監獄が出てきたり、
見慣れた感じが読みやすくて良いよね!
今回はレモンが部屋に入ってきた時の、
男4人に私1人…ケダモノー!がすごい好きだった。
安定した面白さで4巻にも期待してます。
往生際の意味を知れ 2巻
7年前に1ヶ月だけ付き合って別れた元カノ日和。
未だに日和が好き過ぎて忘れられない主人公の市松。
突然現れた日和の話と要求がぶっ飛び過ぎててスゴい。
2巻では謎が色々解けてくる。
なぜ子供が欲しいのか、なぜ市松なのか、なぜ結婚も認知もしないのか。
少しの謎は残るけど大体分かった気がする。
短い間で展開が早いだけに3巻からどうなるかが気になるし楽しみ。
市松が元カノに執着する話だと思ったら微妙に違って、
良い意味で裏切られたのは嬉しい。
BEASTARS 21巻
レゴシとメロンの最終決戦が始まる。
同じ頃のルイの記者会見での爆弾発言で町は大混乱。
その混乱中でも秩序が守られる嬉しい誤算。
普段は気付かない所までしっかり根付く肉食獣と草食獣の絆。
ゴーシャ一言のおかげでヤフヤもそれに気づく。
レゴシとメロンの対決はレゴシは劣勢。
死への恐怖を知ったレゴシの変化と最後に出てきた謎の獣。
次の最終巻に向けて盛り上げてきた感じがする。
本当に終わってしまうの?と思いつつ、
最終巻に期待したい。
余談ですが、作者の父・板垣恵介さんがバキの連載を始め、
バキの連載が終わらない間に娘の板垣巴留さんが産まれ、
BEASTARSの連載が始まり、最終回を迎えたようです。
セクシー田中さん 3巻
相変わらず面白い。
むしろどんどん面白くなってる気がする。
今回は四十肩に悩む田中さんと笙野の関係と、
田中さんのためにと張り切り過ぎて色々空回りする朱里の話が多い。
大きく変わる田中さんと朱里。
少しずつ変わっていく笙野。
なかなか変われない、朱里の元カレ進吾。
変わらない人との歪みが出てくるかな?
面白いだけじゃなくて深い。
題名で避けている人がいたらぜひ読んで欲しい。
応天の門 13巻
特に何も起きない13巻。
今までの話とこれからの話の息抜きなのかな?
ちょっとした短編といった感じ。
最後の最後に業平が巻き込まれるのを匂わせて、次巻に続く。
ちょっと何もなさ過ぎて拍子抜けしてしまった。
でもこのマンガはもっと面白いはず。
14巻での新しい話に期待。
おかえりアリス 1巻
押見修造の最新作は期待通りの不穏さが詰まってて素晴らしい。
中心になるのは幼馴染み3人の男男女。
それが男女と「男を降りた」の3人に。
1巻は大満足の内容。
男を降りたけど、女になりたいわけじゃない。
ジェンダー、性欲、性嗜好。
性をテーマにした新しい押見修造の世界、
これは先が楽しみです。
ちはやふる 45巻
2連敗で後がない千早と2連勝であとひとつの新。
追い込まれた?それとも追い込んだ?
それぞれの思いが詰まった第3戦が始まる。
支える人、支えられる人。
自分が今できる事は応援なのか努力なのか。
それぞれの思いが交錯する大事な局面。
あのあっさり終わった千早と新の大事な試合を、
この時のために使ったのなら、
あの時の怒りも許せそうな気がしてきた。
そして最後は大号泣です、これはもう仕方ない。
ここまで話が進んでいるのに、
結末が見えてこないのがまた面白い。
差配さん
少し前に発売された作品。
江戸の庶民と猫の暮らしを見守り、
悩みを解決してくれる差配さん(猫)の話。
誰が人間で、誰が猫なのか。
この人は猫?
混乱させるように上手く描いてあって、
その混乱も面白い。
短編8話が収録してあり、
読み応えはあるし泣けるしでおすすめ。
赤白つるばみ・裏
楠本まきの作品は名作が多いですが、
この作品はジェンダーバイアスとフェミニズムについて学べる、
素晴らしい作品だったし、
男女問わず全ての人に読んで欲しいと思う。
印象に残ったセリフはたくさんあるんだけど、
結婚したい理由は「ちょっとでも別れにくくするため」
あえてこれをあげておきたい。
自分は差別意識がないと思っている人、
是非とも読んでみましょう。
結婚してあげる、結婚してもらう。
普段使っている些細な言葉ですが、
本当に差別意識はないと言い切れますか?
少し圧が強いですが、
読んで良かったと言えるマンガでした。
楠本まきのマンガは装丁が美しいので、
単行本での購入をオススメしたいですね。
葬送のフリーレン 2巻
期待を裏切らない2巻は旅を始めるところから。
フリーレンにとっても大事な魔王討伐の10年の旅や、
その後に一緒に過ごしたフェルンの影響からか、
少しだけフリーレンの心境の変化を感じる。
ハイターの弟子にアイゼンの弟子を加えた魔王城への旅。
いきなりの魔族との戦い、泣ける話もアリ。
1巻はしっとりとした話が多めだったのが、
2巻になって冒険色も出てきた。
さらに面白くなった、超オススメ。
推しの子 2巻
生まれ変わって推しのアイドルの子供になったふたり。
そして殺害されてしまう推し(母)
妹は推しのようなアイドルを目指し、
兄は推し殺しの犯人を探すために芸能界入りを目指す。
目的は違うけど目指す場所は同じ芸能界。
そして始まる高校生活と子役時代の知り合いとの絡み。
1巻に続き意外な展開で面白かった。
よふかしのうた 5巻
吸血鬼の死、そんな事のあとだから、
シリアスな展開になる予感がしたらまた今までの雰囲気。
でもちょっと違うような気もする……。
コロコロと雰囲気が変わって、
読んでて弄ばれてる気がする。
でも面白いし楽しいからいいや。
そんな風にコウも感じてるのかな?
そんな事を読み終わった時に思いました。
コウとナズナの話から、
マヒルの話も始まって、
6巻も非常に楽しみ。
さよなら私のクラマー 13巻
敗戦に落ち込むチーム。
能見の言葉で心を入れ替える監督。
女子サッカーの未来のために頑張る選手たち。
そして始まる合宿。
合宿の最初の監督の力強い言葉。
「お前らには伸びしろしかない」
「お前らの才能を見つける」
「絶対伸ばしてやる」
「君たちは強くなる」
これは気合が入る。
授けようとする戦術ゲーゲンプレス。
「システムを食い破れ」
「規律を打ち砕け」
「パスコースをことごとく潰せ」
「連携を寸断しろ」
「試合を力ずくで自分達のモノにしろ」
「俺達は混乱をもたらす者だぜ」
トリハダが立つ。
素晴らしい話の連続で最高だった。
これからも更に期待します!
キングダム 59巻
Kindle派なので1ヶ月遅れで購読。
長い長い戦いが終わった。
信は将軍・李信としてこれから新たな展開に!
そう思いきや李牧の悲惨な状況で胸糞展開。
正直言うと内乱は読んでて面白くないけど、
飛ばす訳にはいかないから仕方ない。
いつか紙と同時配信になって欲しいな
パッカ 2巻
水泳部員たちの青春恋愛マンガと思っていた。
それが突然、主人公のケイが死にかけて、
カッパのシズクに助けてもらい、
その影響でカッパになっちゃった。
そんな1巻の続きの2巻では、
シズクの祖父に話を聞いて分かった事と分からない事が出てくる。
自分で経験して分かった事、プールで起きる事件。
急に緊張感が出てきた。
謎が深まりつつ進む話の中で、次巻が早く読みたくなる終わり方。
これは面白いし、シズクがかわいい。
シズクの鱗が白いのは気付かなかったからカラーで見たい。
ヴィンランド・サガ 24巻
嵐の前の静けさといった感じのここ数巻だけど、
しっかりと話は進んでいる。
24巻は新しいキャラが登場しつつ、
今までのわだかまりや問題を解決。
いよいよヴィンランドへの出発を前に準備万端。
最終章に突入した感じなので、
どんな結末を迎えるんだろう?
楽しみでもあり不安でもある。
波よ聞いてくれ 8巻
引きこもり編からの地震の話になり、比較的真面目な話が多い8巻。
中身は結構な展開があって物語が進んできた感じがする。
家族の在り方や考え方はそれぞれだし、
特殊な環境で新しい事に気付いたり、
目覚めたりする事は実際にもあるんだろうな。
それにしてもイチイチ言葉のチョイスが面白くて好き。
子供に頼まれてみずほが描いた
「馬岱に斬られた魏延」
最高に好きだった。
安定して高水準の作品なので、
オススメだし期待してる。
異世界おじさん 5巻
龍になったおじさんがツンデレさんに助けてもらったあと、
一緒に温泉旅館に行く。
相変わらずフラグ倒しまくりのおじさん。
勇者一行も出てきたりで賑やかな回だった。
それにしてもツンデレさんの努力は全く報われない。
そこが面白いんだけどね。
今回はSEGAの話は少なめ。
異世界物では異色の作品だと思うけど、
相変わらず面白いので今後も楽しみ。
兎が二匹 全2巻
不老不死のすず、同居しているサク。
死にたがりのすず、一緒に生きていきたいサク。
ふたりの毎朝の日課はすずの自殺をサクが手伝う事。
残された者の悲しさ、辛さ。
不老不死マンガでは必ず重要になるテーマ。
残されるのはどちらになるのか、
残されるのは悲しさと辛さだけなのか。
軽い気持ちで読んだらメチャクチャ泣いた。
少し前の作品だけど超オススメ。
ダブル 3巻
華もあり演技も素晴らしいけどそれ以外ダメダメな多家良。
多家良を完璧に支えつつ自らも成功を夢見る友仁。
映画の次は舞台へ。
凄みを増す多家良はCMドラマと一気にブレイクする。
友仁からのひとり立ちと多くのストレス。
信頼、依存、幻覚?あえて細かく描かないのは想像して欲しいのかな。
危うくて目が離せない存在が近くにいるのは、
友仁にとって良いのか悪いのか。
友仁のこの先が気になる。
とにかく熱くて面白い。
ショート・ピース 1巻
アオアシの小林有吾が描く高校の映像研究部の話。
脚本と監督をしている主人公キヨハル。
登場するのは映像研究部の部員や部員になる人や依頼人。
短話完結で読みやすいし、なにより面白い。
そして巻末にあるアオアシ連載開始時の話も最高。
一応、1巻という事なので続編が出るはず。
黒執事 30巻
今回はドジっ娘スナイパー美鈴(メイリン)の過去編。
シエルとの出会いの経緯を含めた、
美鈴好きにはたまらない作品に仕上がっています。
話は特に進みません。
ですがスナイパー、メイド、ドジっ娘、訛り。
マニアが好きな要素を満たしている気はします。
なお、黒執事はコミック版限定です。
僕と君の大切な話 全7巻
相沢さんが駅のベンチで東くんに告白する。
そこから始まる物語。
最終巻までみんなが幸せでほんわかしていて、
凄く良い雰囲気で読んでて気持ちよかった。
東くんと相沢さん以外の人達もしっかり描かれていて、
みんながほどよく幸せで素敵な終わり方で、
大満足のトーキングラブコメディでした。
これはオススメです!
BLUE GIANT SUPREME 11巻完結
しっかりとした実力を身に着け、
知名度もついてきたバンドは巨大フェスへの出演が決まる。
しかもメガステージ。
その中でダイに異変が起きてるのは誰もが分かっていて……。
解散を決めて挑む最後のステージ。
完璧とまで言えるパフォーマンス。
ヨーロッパ編完結の最終巻は何度も泣ける素晴らしい話の連続で、
ダイのメンバーに対する感謝が伝わってきた。
そしてメンバー達の成長もしっかり描かれていて、
素晴らしい最終巻だったと思う。
BLUE GIANT EXPLORER 1巻
ヨーロッパ編が終わってすぐに始まりました、アメリカ編。
涙を流している暇もありません。
ジャズの本場アメリカでダイがどうやって成長し、
どうやって認められていくのか。
実力はあるけど最初からやり直しのがむしゃら感。
雪祈との再会はいつなのか。
始まったばかりだけど先が楽しみです。
アオアシ 22巻
2位と3位の直接対決を見て衝撃を受けるエスペリオンの選手達。
そして迎える最終節の青森戦を前にしたミーティング。
阿久津の覚悟と変化、アシトとの共闘。
次はいよいよ青森戦、盛り上がるなー。
でも直接対決で勝っても優勝できない可能性があるんだよね……。
恋愛要素が少なめの話の中に、
突然の告白をぶち込んできたのはビックリした。
なにか狙いがあるんだろうか。
10月は良い作品の続きが多く出て、
非常に面白かったです。
葬送のフリーレン、ダブル、異世界おじさん、
そして一気に盛り上がる、ちはやふる、さよなら私のクラマー。
その中でちょっと寄り道して読んだ、
兎が二匹、ショート・ピース、赤白つるばみ・裏。
この3作品は素晴らしい収穫でした。
連載物に今から手を出しにくい方、
長くて2巻なので非常にオススメです。
11月も楽しみな作品がたくさんあるので、
たけのこは財布と相談しつつ、
ご利用は計画的にしようと思います。