初めて会ったのは、
たしか、雪の降る季節の、
長野だった。
お店の人が、
温めて出してくれた、
むくむくとした、
むっちりとした、
でっかいおまんじゅうみたいな、
すごくおいしいものだった、って、
いまもときどき思い出すんだ。
そいつの名は、おやき。
どこにでもありそうなのに、
長野の方とか、
高速のPAとか、
そういうところでしか見かけない。
お惣菜が炭水化物に包まれている、
どこにでもありそうな食べ物なのに、
おかしいな、
似たような別のモノって、
あったっけ?
昔、長野で食べたおやきは、
皮がもっちりしすぎて、
噛みきれない、
食べようとすればするほど、
中身がこぼれる、みたいな、
つわものだった気がする。
まん、とかみたいに、
ふわっとした、
優しさじゃない、
たい焼き、みたいに、
薄くてパリッと、
みたいなのでもない。
……はぁ……好きぃ……
コロナでお出かけできなくなって、
遠くのローカルフードを、
お取り寄せしたりしてるうちに、
なんだか、あの、
雪の街で食べた、
おやきが、
すごく、
食べたくなった。
今すぐ、なう!
ので、
Twitterで聞いてみたら、
教えてもらえた。
やった!
冷凍で、かわいいロゴ入り段ボールで、
きっちりと丁寧に詰められた状態で到着。
冷凍便で届いて、
そのまま冷凍保存できるなんて、
ものぐさきのこにぴったり。
ありがとう、冷凍庫。
思ってたよりもこぶり。
そして、
思ってたよりもおしゃれ。
作り方の紙が箱に入ってるから、
おうちで初めてのおやき、
のきのこでも安心。
レンジしてー、完成。
もしくは、その後、
表面を焼く、トースターする。
簡単。
これなら具合悪い時でもいける。
皮はもっちもち、
にくまんみたいに、
あむっと頬張ると、
もっちりすぎて、
「切れない切れない」ってなるから、
少しずつ、よく噛んで食べるね。
味はねー、
全部頼んでみたんだけど、
正直ホント、どれもおいしい。
あえて、あえてというなら、
野沢菜、これは外せない。
野菜ミックス、切り干し大根、かぼちゃ。
中身はおうちのお惣菜みたいな、
やさしめなお味のお惣菜が、
ぎっしりだから、
食事感がすごい。
見た目はジャンクフードなのに、
むしろ身体によさそう。
おやきって、
残ったお惣菜とかを、
知らないうちにおばあちゃんが、
「ほら、おやきしといたから」
って、感じの食べ物でしょ?
皮とかも、
おうちによって違って、
柔らかいふわっとしたタイプとか、
ずっしり重めなタイプとか、
あるんだろうなぁ……。
ぁぁ、うらやましい。
おやきについて、
ちょっと知りたくてググったら、
自分で作ってみる記事を発見。
おうちで作られる、
粉ものの魅力は絶大。
ぁぁ、うらやましい。
自分で作れる気はしないから、
またすぐ買おう。
具合悪い時のために、
ちょっと多めに買っとこ。
具合悪くなる前に食べ尽くしそうだから、
多めに買っとこ。
冷凍便なのに、送料無料。
ありがとう、送料無料。
ふ、ふるさと納税もあったよ!