サッカーが好きです。
最近はすっかり見る専門になっていますが、
見るだけでも大好きです。
いつから、なにがきっかけで、
考えてみればすぐに分かります。
キャプテン翼です。
もうね、これは確実です。
小学生の時に読み始め、翼と共に成長した。
そう言っても過言ではないでしょう。
オフサイドのルールを知ったのも、
日系三世という言葉を知ったのも、
ブラジルではポルトガル語が公用語なのも、
全部キャプテン翼が教えてくれました。
当時はキャプテン翼がきっかけで、
サッカーを始めた子供が本当に多かった。
キャプテン翼の知名度、影響力は凄まじく、
ヨーロッパのプロ選手ですら知っているし、
非常にファンが多いんです。
そして大きくなるにつれ、
様々なサッカーマンガに出会いました。
サッカー技術はそれほど伸びませんでしたが、
知識と興味はマンガで大きく成長しました。
たけのこが大好きなサッカーマンガ。
オススメと紹介をしていきます。
基本的には発売順です。
キャプテン翼
まずはやっぱりキャプテン翼です。
本編に続き、ワールドユース編、ROAD TO 2002、
GOLDEN-23などを経て、ライジングサンが現在連載中。
多くの必殺シュートは小中学生の憧れで、
毎日放課後はドライブシュートの練習をしたし、
プールではスカイラブハリケーンです。
校長先生から朝礼で、
「スカイラブハリケーンは禁止です」
そんな言葉を聞くことになるなんて、
今でも信じられませんよね。
そして大空翼がバルセロナに入団した際、
レアルマドリードが抗議した話も有名ですね。
ネタ扱いされたり、
サッカーギャグマンガ扱いされたりもしますが、
歴史に残る名作です。
イレブン
プロサッカー選手の父を持つ青葉茂。
中学まで陸上をしていた茂が高校からサッカーを始め、
努力、努力、ひたすら努力で成長していく、
最高に泥臭いサッカーマンガ。
とにかくしつこくて粘り強い、
性格もウザい茂。
そんなウザい茂が周りを巻き込みながら成長する。
ド根性物語です。
シュート!
天才・久保嘉晴に憧れる田仲俊彦。
幼馴染の平松和広と白石健二、マネージャーの遠藤一美。
高校サッカーを舞台にした青春サッカー物語。
久保の幻の11人抜き、ゴールトゥゴール後の死。
サッカーファンには伝説のシーンでした。
今思えば、何が死因かもはっきり分からない、
そんな気持ちもあったりしますが、
とにかくあれは伝説の名シーンなんです。
タッチの和也の死と匹敵するんです。
青春サッカーマンガらしく、
SMAP主演で映画化されたり、
恋愛、三角関係、そんな展開もありますが、
基本は真剣サッカーマンガ。
トリプルカウンターアタック、
幻の左、ヒールリフト、フラッシュパス。
みんなが練習しました。
必殺技が多発した頃から、
作品としては失速した感はありますが、
多くのサッカーファンを虜にした。
そんな作品でしたし、
たけのこも大好きでした。
オフサイド
塀内夏子のサッカーマンガ。
根性、必殺技が流行っていたスポーツマンガとは違い、
比較的あっさりした試合描写や、
日常生活を描いたりしていて、
当時としては珍しい内容だった。
GKからフィールドプレーヤーに転身する主人公。
キャラの濃いチームメイト。
キャプテン翼の後に始まったからこそ、
違う作風で正解だったと思う。
そして作者の塀内夏子さんのもう一つの代表作が次。
Jドリーム
Jリーグの開幕直前からW杯出場までを描いた。
W杯に出場する事がマンガですら描かれていなかった頃。
夢だったことが現実になる。
マンガが現実に追い付く、
そんな感覚だったのを思い出します。
抜群のテクニックだけど人間性に問題がある、
赤星鷹がプロになり、代表に選ばれ、W杯を目指す物語。
チームメイトと衝突し、何をしてでも勝ちたい気持ち。
それを分かってくれる仲間との出会いと成長。
最後まで飄々とした鷹のキャラクターと、
背番号0がカッコよかったし好きだった。
このマンガ以降、W杯が身近になります。
そんな転換期だったと思っています。
VIVA! CALCIO
無名の日本人、シーナがセリエAに挑戦。
フィオレンティーナに入団してスクデットを目指す。
セリエAが世界最高のリーグだった時代。
ルイ・コスタ、バティストゥータとタメ口で話し、
バッジォやゾラ、シニョーリたちとの死闘を描く。
まだW杯にも出ていない。
カズもジェノアに移籍する前。
そんな時代にセリエAに挑戦する若者。
現役の選手が多く描かれていたのもあり、
感情移入がしやすく、読みやすかったです。
作者、愛原司さんの次の作品、
YATAGARASUも面白かったですね。
俺たちのフィールド
サッカーマンガにしては珍しく南米を舞台に。
高校から南米、Jリーグ、そして代表に。
宿敵ダミアンとの戦いなど熱い展開多め。
基本的には熱血、努力。
このマンガの最大の魅力はタクロー。
高校時代に出会い、
最後まで共にプレーするサイドバック。
とにかくかわいい。
最後の超回復の下りは必要なかったかな?
ファンタジスタ
現代サッカーにおいて絶滅危惧種とまで言われている、
「ファンタジスタ」を題材にした傑作。
R・バッジォ大好きな姉に鍛えられたてっぺいが、
姉が監督をしている高校のサッカー部に入部。
高校サッカー、イタリアへの移籍、
オリンピックでの活躍までの物語。
この頃から、作品内での戦術論が増え始める。
練習方法はもちろん、根性論ではなく理論。
友情や絆だけではなく連携。
大きな転換期がここにもあったと思う。
そしてファンタジスタを愛する作者の、
ファンタジスタの描き方、使い方、使われ方。
てっぺい、マルコ、沖田。
必殺シュートは出てこないけど、
特別な彼らの「見え方」の描き方が上手い。
何度も鳥肌が立つ名シーンの連続で、
何度も読み返している大好きな作品。
続編のファンタジスタ・ステラについては、
触れない方が良いでしょう……。
それよりはLOST MANの方をオススメします。
1/11 じゅういちぶんのいち
少し変化球です。
サッカーのマンガというより、
サッカーを題材にした、人間関係を描いた作品。
主人公の安藤ソラが、
「チャンピオンズリーグで優勝し、世界で最強のチームの1/11になる」
そんな目標のために努力を続け、
ソラに影響を受ける多くの人たちの話を、
オムニバス形式でお送りしている。
サッカーを知らなくても楽しめるし、
サッカーを知っていればもっと楽しめる。
笑いあり涙ありの良作です。
GIANT KILLING 連載中
怪我で引退した天才プレーヤー達海が、
監督としてジャイアントキリング(大物食い)を
巻き起こす、監督視点の物語。
戦術やモチベーションなど、
今までのサッカーマンガにない視点で楽しかった。
弱小チームETUを優勝争いに導き、
チームの選手を育てるまでは面白かった。
いつのまにか選手中心、試合中心になってしまい、
アジアトップレベルのチーム、
日本代表の話、しかも監督は別の人。
ジャイアントキリングとは?
そうなってしまい、気付けば超長編に。
なんとか持ち直して欲しい作品。
さよならフットボール
さよなら私のクラマー
この2作品については過去記事を貼っておきます。
名作です。
アオアシ 連載中
主人公はサイドバック。
舞台は高校サッカーではなくジュニアユース。
異色のサッカーマンガ。
最初はそう感じる人が多いと思います。
中身は非常にしっかりしていて、
日本サッカーの構造の問題提起をしつつ、
その中でどうトッププレーヤーを育てるのか。
最新の戦術論を取り入れつつ、
理屈ではない事が起きるのもサッカー、
それもしっかり伝えてくれる。
感覚ではなく言語化して伝える。
全てにおいて重要な事を教えてくれる。
そんな作品です。
サッカー好きなお子さんをお持ちの方、
サッカー部員の中高生、
社会人になってもサッカー好きな人、
全てのサッカー好きに読んで欲しい。
なんなら日本サッカー協会の人たちにも。
サッカーの見方が変わるはずです。
もっとサッカーが楽しくなります。
超オススメです。
多くのサッカーマンガを読んできました。
ここには書ききれないし、
忘れてしまっている作品もあるかもしれません。
こうして並べてみると、
必殺シュートものから始まり、
根性ものも加わり、
現実路線、戦術的になっていく。
そんな移り変わりも感じます。
たけのこのサッカー好きは、
キャプテン翼から始まり、
今も変わらず続いています。
マンガは現実よりも先を行くもの。
そう思っていましたが、
そんな事はありませんでした。
今現在も、世界のトップレベルのプレーは、
マンガを越えたりしています。
これからも楽しくサッカーを見るために、
サッカーマンガを読みたいですし、
これからも楽しくサッカーマンガを読むために、
サッカーを見続けたい、たけのこです。