4月も面白いマンガをたくさん読みましたので感想をまとめました。4月発売の作品の中から表彰作品を発表し、それ以外の作品はおすすめ順に書いてありますが、後半は過去作品になっています。過去作品はかなり新旧入り交じってますがご了承ください。
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4月の表彰作品
まずは勝手に作った各部門の受賞作品を紹介していきます。
心に響く部門『違国日記』9巻
いつの間にか大人になっていく朝の成長を喜びながらも心配する槙生のシーンが好き。朝の鋭い直球、槙生の変化球、物書き3人のお茶会、出てくる言葉がとにかく響く。何度も読み返せる作品の、何度も読み返せる1冊がまた増えて嬉しい。
槙生が朝に言った、朝曰く「世の中は不公平だって話」がメチャクチャ印象強くて、さらに朝のこの解釈が凄く好き。樹乃さんメッチャ推せる。
最終回じゃないの?部門『フラジャイル』22巻
ヒーローになりたい朝加先生とひなたちゃんの長く辛い闘病が終わる。宮崎先生の試験、そして「岸京一郎」「フラジャイル」というタイトルで過去を振りながらの総決算は胸が熱い。本当に素晴らしい内容で最終巻だと思った。
読みながら、これってもしかして最終巻?絶対終わるよ!ヤバい、終わる、終わったー、素晴らしかった……からの次巻予告はマジでビックリした。連載派以外は全員騙されたと思う。まだ続きが読めるのが一番嬉しい。
1巻完結部門『君と銀木犀に』
毎朝すれ違う別の中学に通う2人の少年、泉と葉介。お互いの事情やバカな事を話すうちに、だんだん友達になっていく物語を『モディリアーニにお願い』の、相澤いくえらしく描いた1巻完結作品。思春期の中学生らしさが胸を締め付けつつ、温かくて優しくて素晴らしかった。文句なしにオススメの作品です!
次巻が楽しみ部門『ダーウィンクラブ』3巻
クラブへの潜入を目指し、配送会社て働く大良に近付いてくる人物とのやり取りが巧妙だし、会員相手にも理想のために淡々と、粛々と動くクラブの恐怖がスゴい。現実社会の問題とも上手くリンクさせていて非常に面白い。続きがメチャクチャ楽しみ。
禁断?の移籍部門『片喰と黄金』7巻
集英社での打ち切りを免れ、講談社に移籍して最初の1冊。
コレラに倒れたラルフと変人イザヤがメインのセントルイス編が完結。久し振りのアメリア節と、ラルフの気持ち悪いほどのイザヤ愛が素晴らしかった。インディアンの話を絡めたミズーリ編はなかなか楽しい始まりで期待。そしてカタバミ!ここで出てくるか!
嬉しい続編部門『ゴリラーマン40』1巻
名作『ゴリラーマン』から22年後。40歳になったゴリラーマンの新しい物語!懐かしのキャラがたくさん出てきて、昔のノリ、ネタを随所に散りばめるのがハロルド作石ファンにはたまらない。まさかの火野ネタで笑い、そして伝説の佐世保のホームランを思い出して泣ける。『ストッパー毒島』を読み返したくなる。もう最高以外の言葉が出てこないほど最高。
リメイク部門『私の息子が異世界転生したっぽい フルver. 』2巻
正直言って1巻を読んだ時よりかなり先が楽しみになった。堂原の仕事や職場の話、美央と地元の仲間や旦那との話など、しっかり掘り下げてあって肉付けがしてある。面白かった。欲を言えば1巻完結バージョンの記憶を消したい。
完結作部門『金曜日はアトリエで』4巻(完)
自分の気持ちにやっと気づき始めたふたりが、周りの後押しもあってついに動き出す最終巻。急激に動き始めた物語が一気にクライマックスに向かう。本音を言うとまだまだダラダラと噛み合わないふたりの話が読みたかったけど、しっかりと完結してくれたし、文句なしで面白かった。先生も環も大好きです。
連載お疲れ様でした。ありがとうございました。
ホラー漫画部門『怖習』
7つの短編ホラーを集めた1冊。最初から最後まで固定視点で描かれた作品や、乳歯を埋める風習、友引に葬式をあげない理由などゾクッとする、ほど良い怖さ。女子大生と物が落ちる話と、人妻が変な葬式に出る話が好き。おすすめしてもらった通り、怖さの余韻が良かった。
謎の生き物部門『クジマ歌えば家ほろろ』1巻
中学生の新が出会った鳥っぽい謎の生物クジマ。日本語もロシア語も喋れてお腹ペコペコのクジマを家に連れ帰って、一緒に生活する事に。クジマの言動がクスッと笑えて、妙にクセになる。受験失敗してピリついてる兄とのやりとりが良い。面白いです。
っピ?部門『タコピーの原罪』下巻
久し振りに連載で全話読んだ話題作。毎週辛い思いをしながらなんとか乗り切っていたけど、単行本でまとめて読んだら普通に泣いたっピ。いじめ、自殺で始まったエグい描写満載の鬱展開からこの結末は予想できなかったし面白かった。
好きなセリフは「え、何言ってんの今日から夏休みだよ」と「ふーん、じゃあごみくそって呼ぶわ」のふたつっピ。
4月発売の作品
惜しくも受賞を逃した、4月発売の作品です。
かげきしょうじょ‼︎ 12巻
トップの退団発表で色々な事を感じる100期生たち、新しい友達が出来そうな奈良っち、そしてさらさ対策を練って挑む授業。ここにきての奈良っちの成長が素晴らしい。人として、演者として、さらさの友人として、やっぱり奈良っちが欠かせない存在。
ここ数巻、モヤモヤした気持ちと不安が入り混じっていた奈良っち問題が理想的な形で解決した。さらに面白くなる期待しかない。番外編がなかったのはすこしだけ寂しいけど、この内容なら大満足。
セクシー田中さん 5巻
身バレした田中さんが精神的に追い詰められたり、朱里が小西と良い感じになっていたら進吾と出くわして、なぜか小西と進吾がサシ飲みしたりと意外な展開。全員が自分を自分で助ける素敵な話の最後に待っていた、田中さんの爆笑デート姿は最高だった。
SPYxFAMILY 9巻
豪華客船でのヨルさん大活躍の裏でロイドとアーニャも活躍して解決。日常回が戻ってきた。モテモテのロイド、次男に恩を売るアーニャ、強いヨルさん、細いボンドは読んでて楽しい。おませなベッキーもかわいかった。
ここにきて再確認したけど、やっぱり日常のユルい話の大事さを感じる。そして日常回が抜群に面白いのがこの漫画の素晴らしい部分。アニメも素晴らしいです!
ダーウィン事変 4巻
両親を殺害されたチャーリーは姿を隠し、その間にも政治家や警察の思惑が重なり面倒な事に。思春期のチャーリーとルーシーの関係、合理的なチャーリーの思考、新キャラの登場など、今回も見所たっぷり。人間社会に対する強烈な問題提起は読み応えがある。毎巻、ラストにスゴイ展開を持ってくるけど、今回もスゴかった。
おかえりアリス 4巻
慧ちゃんと一緒にお風呂に入って楽しく遊んで仲良くなり、新キャラの登場で刺激された三谷に迫られて大忙しの洋ちゃん。性に翻弄される描写と、巻末のあとがきが本当に素晴らしくて今まで以上に押見修造ワールドの虜になってます。最高だな、これ。
Thisコミュニケーション 6巻
深手を追ったデルウハと、怒りのむつとの直接対決。3話構成の話の2つの話がそれぞれ素晴らしい。異常な思考回路と頭の良さはさすがだし、世界を救うのは俺達だ!という心にも無い、超カッコいい嘘は最高にシビれた。
ただ、全員が忘れる前提の大嘘を忘れてもらえなそうな最後の大誤算がどうなるのかが大問題。
ひらやすみ 3巻
相変わらずなヒロト、漫画家として一歩踏み出したなつみ。少しずつ二人の周りの人にも色んな事が起きてきて、仲良く楽しく過ごしていてホッとする。恋の予感もあちこちで出てきたし、なにか進展があるのかな?たまに出てくるおばあちゃんとのエピソード好き。
あと一歩そばに来て
『BAD DUCKS』の武田登竜門が描いた短編集。拐かされた王女の話『その時がきたら』と、未開地の住民と新種の果物の話『楽園』が好き。『大好きな妻だった』は反則級の傑作で何回でも読める。他の作品も含めて素晴らしい1冊で大満足。おすすめですね。
血の轍 13巻
12巻までは序章、遂に本章突入という衝撃の事実。もう終わりが近いと覚悟していた人達を大きく裏切ってくれる。あれから20年後の静一に訪れる出来事は重くて、久し振りの再会は不穏としか思えない。まだまだ安息の日は訪れませんね。
紛争でしたら八田まで 9巻
爵位を持つ者として楽しみにしていたシーランド公国編が1話で終わってしまったのは残念だけど、ほとんど知らない国マリ編から続くフランス編はこの漫画らしい展開で面白い。他国の内情は分からない事だらけで、知る度に色々繋がってくるのが魅力。
アンテン様の腹の中 1巻
思いの込もったお供えをすれば願いを叶えてくれるアンテン様のいる神社。願い事をした人が死んでしまったら全て無かった事になります。 色々な人が願いを叶えたり、幸せになったり、ならなかったりする物語。
ハッピーエンドもバッドエンドもあるのが好み。連載前の読切版も最初に入ってます。
ワールド イズ ダンシング 4巻
敗北を喫した後、第二戦に挑む鬼夜叉。舞に対する気持ちや心構えの変化から新しい舞台に挑む。どんどん成長していく姿と、鋭いような抜けてるような姿のギャップと、舞の表現が素晴らしい。面白い展開に不穏な空気、続きが楽しみになってきた。
ゴールデンカムイ 29巻
五稜郭に土方歳三が帰ってきた。これだけでも胸熱なのに、五稜郭で見つけた待望の物と最後の戦いの始まりで最高に盛り上がってきた。次が最終巻なのかな?長い戦いと旅の終わりがすぐそこまで来ている。実写化はやめた方がいいと思う。
ながたんと青と 8巻
一難去ってまた一難。周の兄・栄の登場で桑乃木はまた引っ掻き回される。栄もだけど、慎ちゃんが一番ヤバい気もする。ふたりの関係のもどかしさがたまらないし、少しずつだけど確実に近付いているのも本当に良い。これを乗り越えればさらに近付くはず。
とんがり帽子のアトリエ 10巻
魔法の事を知らずに、魔法の被害にあった人がまた1人増えてしまう。この世界の魔法の掟はおかしいと多くの人が思っているけど、大きな力がそれを黙らせている。切ない話が続く中、銀夜祭が近付いてきた。王家と魔法使いの関わりも気になる。
太陽と月の鋼 4巻
今回のメインはラスボス土御門家の話。とてつもない能力の陰陽師の誕生秘話が語られ、鋼之助の出番はほとんど無し。時を過去へ戻す能力と、未来を見通す能力の描き方は素晴らしかったし、その二人とどうやって関わっていくのか、次巻からも非常に楽しみ。
呪術廻戦 19巻
死滅回游でポイントの受け渡しを可能にするために日車を探す。タケコプターはどうかと思うけど、念……領域展開からのバトルは面白い。虎杖の想いに強く思う所があるのはよく分かる。悟がいないから乙骨しか無双できなくて展開が遅いのが気になるけど満足です。
欲を言えば、思い入れのある古参キャラにもっと登場して欲しいんだけど、死んでるんだよね……。
吉原プラトニック 1巻
江戸時代、浮世絵ヲタクの侍が吉原のNo. 1花魁に手ほどきしてもらい女性慣れするハズが、ろくに会話もできずに毎回大好きな料理を振るまう異色のグルメ漫画。当時の食材や調味料で美味しそうな料理が作られていくのは面白い。どんな話になるのかな?
琥珀の夢で酔いましょう 5巻
読むとクラフトビールが飲みたくなるこの作品。突然現れた隆一の元妻の話から始まって、イベントに向けて頑張る七菜を助けてくれる仲間達、繋がりを大事にする醸造所と、今回も良い話ばかり。ホットケーキのビールを飲んでみたいです!
百木田家の古書暮らし 1巻
祖父の遺言で神保町の古書店を引き継いだ三姉妹。長女は会社員、本好きな次女が店を経営して、三女は高校生、新しい街での新しい生活。古書店の仕事を学びながらの日常の話が面白いし興味深い。冬目景の絵と雰囲気が良い感じで期待できそう。
青の島とねこ一匹 6巻
隼人の告白で終わった前巻の続き。釣りや肝試し、タヌキとタイムカプセルで高校最後の夏休みを満喫している青たちが楽しそうで、ご飯は美味しそうで、とても素敵です。最後に問題発生だけど、さらっと終わりそうな気がする。ゆったりとした雰囲気が相変わらず好き。
僕が死ぬだけの百物語 3巻
1冊10話ずつのホラーオムニバスもついに30話。ユウマが語る怪談ももちろんだけど、ユウマの部屋や家族に何が起きてるのかわからなくてどんどん怖くなっていく。100話まで語るとどうなるのか、100話まで辿り着けるのか、不安要素だらけで素晴らしい。
ディノサン 2巻
江の島ディノランドで過去にあった事故の真相と、人間と恐竜の間にある大事な適切な距離の話を聞くすずめ。初めての担当恐竜を持ち、少しずつ成長していく。恐竜の話だけじゃなく、ヒューマンドラマとしても面白いので非常に満足。ベンケイの話、良かったな。
BAD DUCKS 3巻
時効まであと1年。少し自由すぎるほどかわいく自由に育ったボズ、変化のないリサ、先が長くは無さそうなモーガン。あと1年が長く感じそうな出来事が続く。逃避行だけど、どこかふんわりした雰囲気が好き。3人で幸せに暮らして欲しいんだけどな。
ゆらゆらQ 2巻
久し振りに発売の、狐と人間の間に産まれた女子高生と幼馴染のほのぼのラブコメ。安心して読める、とにかく優しい物語。今回はきゅーこの兄姉や狼の手助けをするのが多い中、春人との関係も順調で微笑ましい。異世界転生と脱出ゲームネタは面白かったです。
ライドンキング 8巻
久し振りにライドオンしてテンションが上がり、超合金ロボまで出てきてやり過ぎてる感じが素晴らしい。まさかこの世界観でこの展開にするとは思わなかった。表紙にも配慮が見られるし大変だけど、大切なのはわかりあう努力だと言う大統領はさすがです。
青のオーケストラ 10巻
クリスマスが近付き、合唱部と合同でクリスマスコンサートが開かれる。新しい経験がこの先の演奏の糧になるのかな?そして新展開に続く。久し振りに発売されて嬉しいだけじゃなく、アニメ化も決まったようで、おめでとうございます。楽しみです。
ジーニアース 2巻
旧人類と新人類の戦いが始まるんだけど、どちらもクズだらけでなかなかスゴい内容。ジーニアスなのかどうか分からない鈴木ハジメの能力?が気になる。ダメな奴やクズを描かせたら天下一品の押切蓮介らしさを存分に発揮し続けてくれてます。
杖と剣のウィストリア 4巻
ダンジョン10層を目指す学年トップ3を含めたウィル達のパーティー。そこに待ち構えていた相手。メンバーの思いをお互いに理解しながら進む王道展開。ちょっと失速したかと思ったけど持ち直したかな?まだ期待できそうなので続きが楽しみです。
ヴァンピアーズ 7巻
吸血鬼になりたい一花を止める咲耶や二郎、そしてアリア。その理由が判明する楽しい海での怖い出来事。過去の話も多く出てきて、色んな展開が考えられるけど、今はアリアと一花が幸せそうなのが一番かな。ずーっと不穏な空気があるんだけど基本的に平和。
踊る千年家族 2巻
不老不死だけど死にやすい家族の楽しいけど大変な日々。不老不死に憧れたり、不老不死を利用したい変態や悪人に狙われて大変だけど、家族みんなで返り討ちにする。最後の最後で新しい兄弟が登場。それぞれの能力も少しずつ出てきて、盛り上がるはず。
ウィッチウォッチ 5巻
モリヒトとニコの映画デート、カンシの10倍速生活、詰め込み過ぎな生徒会の日常回で笑わせてもらってから本編も少しだけ進む。まさかの新キャラ加入でさらにクセモノ揃いになってやりたい放題なはちゃめちゃ感が素晴らしい。好きに描いてる感が好き。
Lv1魔王とワンルーム勇者 6巻
なんとアニメ化が決まったこの作品。もう少し人気があっても良いと思ってたから嬉しいです。 公園での決戦の末、魔界に乗り込む勇者。そして魔界で待っていたまさかの出来事!魔王と勇者の関係、出番のない押入女、さらなる展開に期待してます!
逃げ上手の若君 5巻
小笠原貞宗との言葉の戦いと、信濃の地での戦。逃げ好きに適役な伝令をしつつ、軍略を学び、各地の将の信頼を得る。安定した面白さだから安心して読める。だからこそもう少し爆発して欲しいと思ってしまう。松井優征作品だからこそ期待してます。
惑わない星 7巻
シェルターの外に出て、遥か遠くまで調査に出かけて見つけた意味不明な物。天王星の力を借りて帰還後は冥王星に答える。何が正解かは分からないけど、少しずつ学んでいく。惑星たちの姿と名前が一致しないまま読んできてしまったので、読み返さないとキツいな。
4月以前に発売の作品
現在追いかけている作品や、オススメされて読んだ、4月以前に発売された作品です。
ボーイミーツマリア
演劇部のマドンナ(男)に一目惚れした薄っぺらいヒーロー志望の新入部員(男)の物語。性自認、男女の違い、見た目での判断、他人を知る怖さ、自分を見せる怖さ、多くのシーンが胸に刺さる。最高だからとにかくみんな読んで欲しい。最高過ぎでした。
Landreaall 35巻まで
ここまで一気に読み進めてきた。ダンジョン編は今までで一番長い気がするし、まだ30階付近だから脱出までどれくらいかかるのかな?主要メンバーが揃ったパーティーでの探索は面白い要素たっぷりで、多くの人達の協力も力強くて頼もしい。面白いです。
ハコヅメ 20巻
同僚から怪しまれる伊賀崎交番所長の呼び出しから始まる奥岡島事件後の話、伊賀崎警部補の胸襟編。異常な緊張感の中で繰り広げられるアンボックス以来のシリアスモード。笑いを挟みつつも涙が滲む展開はスゴいとしか言えない。重くてキツいけど面白かった。
1年以上かけて追い続けた結果、最新巻まで追い付いた!長かったけど、やっとリアルタイムで読めるのは嬉しい。
ダンス・ダンス・ダンスール 14巻~15巻
YAGP本戦に向けたコンテンポラリーダンス編。珍しく誉められる潤平だけど、中学卒業後の進路の問題や、すっかり忘れている彼女の存在など、ダメそうな予感だらけの中でYAGP出発前のコンテンポラリー発表。
物語としてはほとんど進まないけど大きな転換期になりそうな話ばかりで、最後についにブランコ登場!
ダンス・ダンス・ダンスール 16巻~18巻
YAGP本戦編。ライバル・サシュコーとの出会い、憧れのブランコとの最悪の出会いの裏で、夏姫の挑戦とツンデレっぷりに最高の拍手を贈りたい。誰にも言えない、ノートにも書けないその気持ちを表現する事に決めた素晴らしさに泣ける。
ブランコへの師事を願う2人のちょっとした違いは大きな違いだと思うし、夢のようなひと時を経た潤平の進化が凄まじいのもその違いだろう。サシュコーとの対決の行方、夏姫への熱い言葉、中村先生の素晴らしい思い、全てが詰まった最高クライマックス。
毎巻最高を更新し続けているスゴい作品だけど、とにかく中村先生の言動全てが泣ける。ありがとう中村先生。YAGP編のMVPはあなたです。
ダンス・ダンス・ダンスール 19巻
ブランコを口説き続けるけど、ビザとお金がなければ始まらない。苦手な現実に直面して困る潤平にブランコが遂に動く。ブランコの指導が始まるのも感動だけど、オルガの指導とダンスが加わる完璧な布陣で更なる成長が期待できそう。震える。
ACCA13区監察課 5巻
多くの謎が明らかになり、新たな謎も生まれる大事な局面。ドーワー王家、ニーノ、ジーンとロッタの関係とACCAの動き全てが納得。次巻は最終巻だけど、ジーンの選択は?かわいいロッタはどうなるの?美味しいパンは食べられるの?空気が変わっても面白い。
竜のかわいい七つの子 九井諒子作品集
『ダンジョン飯』の九井諒子短編7作品をまとめた作品集。正直言って全部面白い。独特な雰囲気のファンタジーが全部で250ページ以上の大ボリューム。竜も人魚も魚も狼もかわいかったし、買ってよかったです。
外村探偵社の招かれざる客
1巻完結の探偵バディBL。高校時代の同級生と探偵事務所で同居する事になり、飄々とした男前に翻弄されながら厄介な依頼をこなす日々の中、肉体関係だけ持ち続けてる主人公。草間さかえらしい空気感と繋がっていく話が面白い。
許嫁弁当
偏食の高校生が、親が勝手に決めた顔も名前も知らない婚約者が作ってくれるお弁当に胃袋を掴まれる話。成人するまで会えない中、毎日のお弁当に添えた手紙のやり取りのみの関係で想いが募っていく。1巻完結でとても面白かったし、とてもかわいらしくて良かった。
あのこにもらった音楽 愛蔵版
のどかな梅木旅館に引き取られ、旅館の一人息子・蔵之助のピアノを子守唄に育った梅子と蔵之助の暖かくてのんびりした音楽と共にある物語。みんなかわいらしくて、1話1話が読み応えがあって、ページ数も多いけどそれ以上に内容が濃くて面白い。
5秒童話
高層マンションから転落した童が地面に落ちるまでの5秒間、階下の各部屋を覗き見ながら次々に判明していく驚愕の事実。1巻完結でドキドキしながら一気に読めて面白かったです。日本漫画が大好きな中国出身の作者さんの作品らしいので、応援したくなりました。
どう考えても死んでいる
気付いたら幽霊だった晋太郎を呼ぶ声に導かれて行った先では恋人の翼が霊能力者に騙されてキスされそうになっている場面。記憶はなく、怪しげな霊能力者と、なんだか変な翼と一緒に蘇るBL。不思議と納得するような結末に持っていって楽しめた。
空挺ドラゴンズ 6巻
決別していたミカとクジョーの過去の話から始まって、因縁の銛付き龍の捕獲に向かう。死ぬまで龍を獲りたいクジョーの熱い思いと、それを止めたい家族。良い話を置き土産にクイン・ザザ号は空に。安定した面白さで安心して読める。色んな龍がいるなー。
泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 1巻
強烈なマゾヒストの女性作者の実録エッセイ。暴力を受ける事でしか興奮できないけど、暴力は嫌いで暴力反対。読んでみないと分からない、読んでみても分からない拗らせ方をした23歳処女の物語。これは強烈な作品でした。
向井くんはすごい! 上巻
ゲイである事をクラスにアウティングされてしまい、開き直って前向きに生活する高スペックの向井くん。理解しようとする人、イヤな人、理解できない人、特に考えない人、違うタイプのゲイの人など色々な考え方の人達が出てくる。まずは下巻も読む。
最果てのパラディン 7巻~9巻
ドワーフ達に会い、200年前にあった出来事を聞かされるウィル。熱く苦しい物語を聞いた後に出会ったドワーフを従士として雇い、弟子のように修行させながらかつての師たち3人を思い浮かべる。ウィルも含めたみんなが少しずつ成長していく、そして久し振りのスタグネイト(鳥)が登場。
巨人族との出会いは今後への布石かな?灯火の誓いも素晴らしいシーンだった。ウィルの実家でガスに会い、未来の約束をして、無事に帰還する決意をして出発する姿はカッコ良かった。息抜きをしつつ、しっかりと良い話を入れてくるのはさすが。
リエゾン ーこどものこころ診療所ー 7巻~8巻
ヤングケアラー編は難しい問題をしっかり描き、子供の未来を考えた良い話だった。頑張り過ぎてしまうのは大人が止めないといけないし、あなたはまだ子供なのよ。というセリフが全てだと思う。
そして始まった虐待編は2つの家庭の話が同時進行でハラハラしっ放し。躾と虐待の違いの話は結構分かりやすい説明で納得できる。母子登校、自殺に対する話と難しい問題が続くけど、知らなかった考え方を知れるのは楽しい。ドラマ化して欲しい作品。
辺境の老騎士バルド・ローエン 4巻
コエンドラを成敗して再び旅に出た先で不思議な剣と出会う。その剣のおかげで魔獣を退治し、少年に憧れられ、変な騎士と出会う。強くて料理に詳しいけど、年齢には勝てないあたりのバランスが良い。そして一気にファンタジー色が強まって面白い。
ディノサン 1巻
恐竜を蘇らせてジュラシックなパークで見られるようになり大ブームになったけど、ある事故の影響ですっかり下火になってしまった恐竜園。新人飼育員の仕事を通じて恐竜の事を知れる、恐竜好きにおすすめの作品。登場人物に事情が色々ありそうで続きが楽しみ。
マグメル深海水族館 4巻~6巻
少しずつ職場のみんなと打ち解け始めた航太郎。登場人物をしっかり深堀していくから入り込みやすいし面白い。ただの深海魚好きでは無くて、仕事としてもどうするべきか考え始めて成長を感じる。お父さんはいつになったら出てくるのか、それが一番気になる。
水色の部屋 全2巻
高校生の主人公は二人暮らしの若く美しい母親に屈折した愛情を持っている。居場所のない学校、幼馴染、タチの悪い同級生のリア充、色んな思いを抱えた優しく苦しく切ない物語は大きな事件に繋がってしまう。不穏な空気で衝撃的な展開、好みの作品でした。
草野と希 2巻(完)
女子高生の希と一緒に温泉取材をしながら希の姉を追いかける草野。1巻が面白くて続きを読んでいたらまさかの2巻完結。しかも面白いだけじゃなくて良い話だった。美味しそうな食べ物も、楽しそうな温泉施設も、素敵な家族の話も非常に良かったです。
転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます 5巻
魔族ギザルムとの戦いは決着して、頼もしい味方を増やして次は教会編。神聖魔術を覚えたいロイドが教会に入信して大暴れ。新キャラも登場しながら圧倒的な魔力で様々な人を結果的に助けるロイドが相変わらず面白い。
お兄ちゃんは今日も少し浮いてる 1巻
お母さんはお弁当屋さん、お父さんは単身赴任で少し寂しい小学3年生の千春。優しく見守る口うるさいお兄ちゃんは、千春にしか見えなくて浮いてる。どんどん色んな事が分かってきて、ほっこりするけど少し泣ける。楽しく過ごして欲しい。
Shrink~精神科医ヨワイ~ 5巻
境界性パーソナリティー障害編。環境の影響が大きくて自分で治すのは簡単じゃないし、共依存に繋がりやすいとなると難しいと思う。次はアルコール依存症編。丁寧に、時には距離を取りながら治療する弱井先生の説明は分かりやすいし、ためになる。良い作品です。
シャングリラ・フロンティア 2巻
クソゲーマニアが神ゲーを始めて、早速レアキャラとレアイベントに遭遇。その結果上級プレイヤー達から狙われる事に。超絶スキルだけど死なないわけでも負けないわけでもないバランスが良い感じだし、そのおかげでスリリングで面白い。
シャングリラ・フロンティア 3巻
新章突入。クソゲー仲間とユニークモンスター狩りを目指す事になった中、チュートリアルを飛ばした弊害に気付くサンラク。このゲーム本当にあったら楽しいんだろうけど、クランとかギルドに所属するの面倒だから向いてないのも分かってる。
アンメット ーある脳外科医の日記ー 4巻
様々な症状、後遺症を取り扱ってくれる脳外科医漫画。臓器移植、脳死判定とも絡めた話や、子供の脳腫瘍など、初めて知る問題が多くて勉強にもなる。ミヤビの診療記録を頑なに見せない偉い人は何を隠しているんだろう?難しい選択を常に迫られるのは大変そう。
トーマの心臓
トーマという少年の死から始まる物語。トーマが残したユーリへの手紙、トーマにそっくりな転校生のエーリク、思春期の少年たちが暮らす寄宿舎での出来事と彼らの成長を描いた萩尾望都の名作。400ページを超える美しい大作で素晴らしかったです。
ディザインズ 4巻
クライマックスに向かってオクダの謎が少し明かされ、オクダの作ったクーベルチュールたちHAとビクトリアの作ったイルカたちの違いも明らかに。オクダを敵とみなしたイルカたちとの戦いの行方と、物語の結末が描かれる次巻の最終巻が楽しみ。
山田くんとLv999の恋をする 1巻
ネトゲの女に彼氏を取られた茜が、ネトゲで知り合った山田にゲームでもリアルでも塩対応されてゴチャゴチャする物語。まだ恋愛感は薄いけど、タイトルからして恋の話になるんだろう。ネトゲのシーンは少な目で、リアルがメインで進みそうかな?
さくらの唄 上巻
『バカ姉弟』『お天気お姉さん』の作者が描いた高校生の鬱屈した青春物語。学校のマドンナと仲良くなって映画を撮ろうとする主人公。出戻りの姉、曲者の親戚夫婦との同居、自己評価の低さなどを詰め込んだ懐かしい作風。ちょいエロな感じがちょうど良い。
広告会社男子寮のおかずくん 1巻
広告会社の営業の西尾くん、同期の東良、先輩の北さんと南郷さんの男子寮に住む4人が毎週金曜日の夜に持ち寄りご飯で楽しむ話。美味しそうなご飯の話と、真面目な仕事の話の同時進行で面白いです。こんな寮生活なら楽しそう。
ボールパークでつかまえて! 2巻
ツンデレで天然で小学生みたいなルリコと、一緒に働く仲間たちや、野球関係者の色んなエピソードが楽しい。屋外で飲むビールは美味しいんだよね。久し振りに野球を見に行きたくなる、そんな良い作品。今回も面白かったです。
さめない街の喫茶店 1巻
眠りから目覚めなくなった主人公スズメが夢の中?の街の喫茶店で働く物語。美味しそうな料理やコーヒーが出てくるショートストーリー。絵の雰囲気がかわいらしくて、絵本なんかにも向いてそう。なぜ目が覚めないのかは次巻で分かるのかな?
無法島 3巻~5巻
続々と殺人犯達が到着する島。仲間になりたいと言ってくる殺人犯が信用できるはずもなくて、争いは止まらない。カイトとミソラの距離が縮まり、危険と不安も増すけど仲間たちには絆が生まれていく。
崩壊が始まった王国と、脱走した奴隷達、カイト達、勢力図が変わるながらも毎月送られてくる殺人犯。死闘の始まりと結末、そして因縁の相手の登場でさらにしんどい内容。『自殺島』より遥かにキツい。
モブ子の恋 12巻
大学卒業が近付いてきた。入江君との遠距離も不安だけど、友達とも離れてしまうのが寂しいのはよく分かる。ふみちゃんとの思い出作りは良い話だった。あとは気になるキス以上の話。じっくり、ゆっくり関係を作ってきたふたりの卒業旅行の夜は次巻です!
鬼ゴロシ 5巻~6巻
圧倒的な熱量で大量の人が死ぬのはいつも通り。射抜かれる周平、ノリノリのりょう。今日の天気は雨のち人。 将門VS新条の激しい戦いに、坂田が一人で全滅を目指す。一瞬だけ共闘する神の乙女モードがかわいい以外はひたすらグチャグチャ。1巻かけて数時間しか経ってないけど話は進んで犠牲者も増え続けるし、仇討ち相手の数がどんどん増えていく。誰が誰だか分からないけど全滅までやるなら問題ないかな?
ラグナクリムゾン 6巻~10巻
まさに猪突猛進のラグナは限界を超えても戦おうとするだけだし、銀器姫の作戦は読まれて絶体絶命の中、時を止める成竜まで出てくる大盤振る舞い。戦いの中で銀気闘法とは違う戦い方を思い出しながら戦い続けるラグナ、大得意な卑怯な手段を使うクリムゾン。
そして作者のとんでもないあとがきが連続で語る、銀器姫はヒロインと言った、でもヒロインは死なないとは言ってない、だけど死ぬとも言ってない。やりたい放題感が素晴らしい。クリムゾンの謎も地味に少しずつ明らかになってきて決戦が始まる。この決戦、何人生き残れるんだ?
まとめ
4月はなんといっても『違国日記』が素晴らしかった。『フラジャイル』は完全に最終回の流れから新章突入そして話題作『タコピーの原罪』はさすがでした。1巻完結の『君と銀木犀に』『あと一歩そばに来て』『怖習』も非常に面白かったです。
最終巻を迎えた『金曜日はアトリエで』、連載では最終回を迎えた『ゴールデンカムイ』や、20年ぶりに復活の『ゴリラーマン40』も素晴らしい内容で大満足です。
お得なセールがあったので『Landreaall』『ダンス・ダンス・ダンスール』を一気読みしましたが、さすがは人気作。今まで読んでなかったのがもったいなかったぐらいです。
たけのこが4月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。参考にして頂ければ嬉しいです。
最後に、今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。