文房具のおはなし

5年手帳、ほぼ日からの乗り換え。

わたしが、手帳を書く理由は、未来のわたしが楽しく今日を思い出すため。
そのために、せっせとかわいいシールを集め、小さな字を手帳に書き込みます。

手帳は、1年間。
その日にどんなことがあったのか、何をしたのか、どんなことを思ったのか、詳細に書けば書くほど、将来のわたしはきっと、読みがいがあって喜ぶと思う。出来事なんて小さければ小さいほどいい。サボテンにホコリぐらいの小さな新芽が出た、とかね。

毎日毎日の点がつながって、1年という線になるわけです。




6年前の2018年、わたしはいつもとはちょっと趣の違う手帳を手に入れました。
ほぼ日手帳から新しく発売された、「ほぼ日5年手帳」です。

左ページが、2018年、2019年、2020年……と5年分に分割されている手帳です。

同じページに5年分の欄があるので、完成すると、最大5年分の今日をまとめて眺めることができるようになります。子育てとかしてる人は、もうこれ宝じゃないですか?

それまでも同じようなものはあったにはあったけど、なかなか欲しいものがなかったわたしは、大喜びで、発売の初日にLOFTに走ったものです。

サイズはほぼ日手帳のレギュラーサイズ、紙はトモエリバー。理想的なものが発売された!これがファイナルアンサーだ!張り切ってヌメ革カバーも一緒に購入しました。本体と合わせてお値段だいたい、13,000円。正直高かったけど、「そうだよ!これが欲しかったんだよ!」という気持ちの方が大きかった。

さあ、今は2023年。

6年経過した今、わたしのほぼ日5年手帳はどうなっているか。ぎっちり書き込まれて、お宝の1冊が完成したか。

それが残念ながら、そうはならなかったんです。

5年分、ちゃんと書いてるのは、大型記念日(それすらもちょっとあやしい)だけ。あとはだいたい、5年のうち、2年ぐらいを書いているぐらいがいいところです。

なんとなく、「ぁぁ、5年手帳書かなくちゃ」って心のどこかでずっと思いながら、それでもなかなか書けなかった5年間だった気がする。なんで書けなかったのかなー。

最大の理由は、「ほぼ日のオリジナルサイズは書きにくい」でした。

2018年当時、手帳はすでにオリジナルから離脱していたのに、5年手帳があまりに欲しくて、そんなこと思い出しもしなかった。

この「ほぼ日オリジナルは書きにくい」は、もちろん、わたしにとって、です。

書いているときに、ノートの端が手に触れて、窮屈に感じてしまう。それに加えて、5年手帳は本体が厚くて、余計にノートの端の存在感が大きかったので、段差をなんとか感じなくて済むように工夫したりしてはいたけど、それ自体が面倒で、書き続けられなかったんだと思います。

わたしはトモエリバーが大好きで、トモエリバーであれば、たいていの欠点は受け入れる、と過信していた部分もある……。

その後出たカズンサイズ(A5)だったら、まだ違ってたかもしれないなぁ、と今なら思うけど、どうだろうな。

そんなわけで、わたしの5年手帳はスカスカな状態で、でもスカスカゆえにもったいない気持ちが大きくて、右のフリーページに日付を入れて6年目を3か月運用してみたんだけど、やっぱり書いたり書かなかったり書かなかったり書かなかったり。

もうこれでは埒があかない、と、わたし、思ったわけです。

そこで、こんな中途半端な時期ですが、新しい5年手帳にチャレンジすることにしました。

高橋書店の5年手帳です。

ほぼ日5年手帳と高橋書店5年手帳とのサイズ比較

大きさはA5サイズ。ほぼ日と比べるとこれぐらいのサイズ。
ノートや手帳類を外に持ち出さないわたしにとって、A5サイズは正義です。

ほぼ日5年手帳と高橋書店5年手帳との厚さ比較

厚みは明らかに薄くなりました。

ほぼ日は右ページがすべてフリーページだから、どうしてもページ数が多くなって、厚い。紙が薄くてもページ数が多いことには、どうしようもない。厚いわけです。5年手帳は結局、どれを選んでも、厚みとの戦いからは逃れられないなんじゃないと思います。5年間書くんだから、まぁ、そうですよね。

サイズと厚みに関しては、高橋書店の方が今のわたしには合っていると感じます。それでもやはり、どうしても、トモエリバーだったらいいのに、という気持ちが消えないのが我ながら気になってはいるんですが、ひとまずは、今年1年、高橋手帳の5年手帳と付き合ってみたら、考え方も変わるかもしれないし、まずは年末までよろしくお願いします。(トモエリバーでA5サイズの5年手帳がどこかで爆誕しないかと、切望しています)

ABOUT ME
きのこ
デコ手帳で楽しんだり、コラージュをしたり、自作の手帳用素材を作ったりしています。