マンガのおはなし

【2022年】8月に読んだ漫画の感想まとめ。

8月も面白いマンガをたくさん読みましたので感想をまとめました。8月発売の作品の中から表彰作品を発表し、それ以外の作品はおすすめ順に書いてありますが、後半は過去作品になっています。過去作品はかなり新旧入り交じってますがご了承ください。

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8月の表彰作品

まずは特におすすめの10作品を表彰形式で紹介します。

ラブコメ部門『僕の心のヤバイやつ』7巻

僕の心のヤバイやつ』7巻

ラブコメとして揺るぎない地位を確立している『僕ヤバ』は相変わらず最高。どんどん縮まるふたりの距離と、少しずつ踏み込んでいく市川の勇気、ぐいぐい頑張る山田のバランスが最高にもどかしくて、むず痒くてドキドキする。

最新巻が発売した後はしばらく毎朝『僕ヤバ』読んでから1日を始めたいと思う。

グルメ漫画部門『鍋に弾丸を受けながら』2巻

『鍋に弾丸を受けながら』2巻

世界の危険地帯で最高に美味しい料理を喰らう物語。北九州にドバイ、ブラジル、沢山の興味深い食べ物が登場。特にドバイの話は素晴らしかった。ドバイがどういう所かの説明も分かりやすかったし、ハルヴァも謎のハチミツもどっちも食べたい!

この漫画の最大の欠点は実際に食べに行けない事ですよね。

シュール部門『白山と三田さん』3巻

『白山と三田さん』3巻

クセは強いけど妙に波長の合うふたりのシュールなラブコメ。どんどん仲良くなってお互いに信頼し合うふたりがバイトやお祭りで楽しく過ごす様子が楽しい。サラッとふたりで上京して同棲しそうな雰囲気だけど良いのかな?新キャラも個性的で良い。ちなみにラブ要素はほとんどない。

ダークファンタジー部門『ドキュンサーガ』4巻

『ドキュンサーガ』4巻

長く重く苦しい過去編がついに終わった。理想とは程遠い姿の救世主と、これからも重く苦しい話が続くと予感させる現代編の再開はまだまだ平和の訪れを感じさせてくれない。 このダークSFファンタジーは本当に素晴らしいけど、読む人を選ぶのも分かってる。

次にくるマンガ大賞部門『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』1巻

スーパーの裏でヤニ吸うふたり』1巻

スーパーの女性店員山田さんの接客に癒しを感じる社畜中年の佐々木さんが、山田さんがいない日にスーパーの裏で田山さんという女性に喫煙に誘われて……。 これは良い物を読ませてもらいました。ニヤニヤしながら何回も読めて最高です。

今どき珍しい煙草を中心にした話で、鈍感で常識的な疲れた中年男性と少し派手な格好のイタズラ好きな女の子が癒され合いながら話す日常が本当に心地良い。少ない登場人物で進む癒しの物語でおすすめです。0話と各話後の描き下ろしもよかった。

「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門1位は納得の結果です。おめでとうございます。

完結部門『ヒラエスは旅路の果て』3巻(完)

『ヒラエスは旅路の果て』全3巻

死を望み黄泉の国を目指す3人の旅物語が完結。それぞれの旅時の果てにあったものは少しずつ違うものだけど、非常に良い結末だったと思う。特にこの最終巻の話の流れは素晴らしくて、最終話に向けた展開は泣いた。良い作品でした。

期待の新作部門『私の胎の中の化け物』1巻

『私の胎の中の化け物』1巻

優等生の千夏が自分の中に抑え込んでいた悪意に気付き、解放する物語。

ハッキリ言ってスゴい面白かった。サスペンスや不穏な空気が好きな人におすすめ。嫌なヤツの描写が上手くて、千夏の追い込みも素晴らしい。これから千夏がどんな化け物になっていくのか楽しみ。

おじさん部門『ザ・ゲームスターズ』1巻

『ザ・ゲームスターズ』1巻

相手の意思を読み取れる能力と、相手が思っている逆の行動を取らせる能力を持つふたりのおじさんをオノ・ナツメが描く新作。アパートの住民の問題や事件に巻き込まれながら、その能力で解決していく。相変わらずの絶妙な空気感とおじさん描写が良い。

同じオノ・ナツメ作品『BADON』、『異世界おじさん』と、今月のおじさん部門は混戦でしたがこの作品をおすすめしたいと思います。

ほのぼの部門『東京ふたり暮らし』1巻

『東京ふたり暮らし』1巻

就職のために徳島から上京して同棲を始めるカップル。マイペースで都会に憧れるふたりの日常と、テンポの良い会話が楽しい作品。 初めての東京で背伸びしながら、別々の部屋にしたのに寂しくて一緒に寝るのはかわいいし、大きな出来事はないけど読んでてニコニコしちゃう良い漫画。

次巻が不安部門『ダンス・ダンス・ダンスール』24巻

『ダンス・ダンス・ダンスール』24巻

コッペリアの開幕に向けての練習から当日まで。ブランコの実演も含めた演技指導でどんどん盛り上がり、最高潮まで高まる本番の舞台。 潤平の120%の演技にブランコが何を感じているのか、潤平のテンション高過ぎない?大丈夫?次巻予告は超不安な内容。




8月発売の作品

惜しくも受賞を逃した、8月発売の作品です。

地図にない場所 3巻

『地図にない場所』3巻

地図にない場所「イズコ」を探しながら親交を深めて絆を強くする悠人と琥珀。今回は商店街での聞き込みや花火大会で、ついにイズコの真相までたどり着く。 悠人と琥珀のキャラと優しさが大好き。もしかして終わる?と思ったら意外な展開から先が読めなくなってさらに楽しみになった。

イズコ探しを通じて多くの人と交流して、色んな事を知るのが悠人の中学生目線で描かれててすごく良い。 多くの事を知った上で、悠人はどうしたいのか、どうするのかがこれからの話になりそう。悠人の成長も楽しみ。

オフ会したらとんでもないやつが来た話 2巻

『オフ会したらとんでもないやつがきた話』2巻

オタクとヤクザが楽しく同人活動をするほのぼのした楽しい話。ヤクザがいる同人サークルにすっかり慣れたメンバーと、アネゴのイチゴに対する態度が面白い。サラッとしたツッコミも、ドスとチャカと指詰め禁止の指示も最高でした。

ヌードモデル 山口つばさ短編集

『ヌードモデル』

『ブルーピリオド』の山口つばさ短編集。美しさとエロさの組み合わせが抜群。思春期を扱った2作品は『ブルーピリオド』に通じる感じがするし、吸血症の男との歪んだ愛情と快楽の先の話はまた違った面白さがある。3作品全てが期待以上で大満足でした。

おとなになっても 7巻

『おとなになっても』7巻

大人の百合物語は急展開。とはいえ最初から急展開の連続だけど、フワッとした空気感がそう感じさせないだけな気もする。朱里からの電話のシーンと、今後についてふたりで決めるのが最高に好きです。ここにきてさらに面白い。描き下ろし2作も良かった。

みなそこにて 2巻

『みなそこにて』2巻

閉鎖的な田舎町に住む少女たちと、不死と言われる人魚の千年さんの話を通じて、千年さんと町の関係を不気味に描くホラー。

次巻で急展開を迎えそうな予感がする良い終わり方だった。町の異様な雰囲気や、町を出ても変わらない不思議な目、非常に好みな作品。

BADON 6巻

『BADON』6巻

前科者のおじさん達が経営する煙草店と仲間達。今回は大きな事は起きないけど、みんなに少しずつ何かがある日常がメイン。過去との関係や未来への思いを持ちながら、新しい街に居場所を見つけたそれぞれの生活が非常に良い。良い人との出会いは大切だなと感じる。

異世界おじさん 8巻

ニートをまいてツンデレさんと2人で旅に出るおじさんは相変わらずで安心する。ツンデレさんはどんどん積極的になってくるけど、ずーっとこのままなんだよなと思うとさすがにかわいそう。それにしてもモテモテのおじさん。アニメも良い出来で面白いです。

蟲愛づる姫君の結婚 ~後宮はぐれ姫の蠱毒と謎解き婚姻譚~ 1巻

蟲愛づる姫君の結婚 ~後宮はぐれ姫の蠱毒と謎解き婚姻譚~』1巻

蠱毒を愛し、毒物毒蟲大好きな変わり者の姫様が隣国に嫁ぐ。色々な毒物関連の事件に巻き込まれながら解決していく話になるのかな?毒にしか興味のない蠱師の姫という厨二心をくすぐる設定が素晴らしくて、お付きの女官とのやり取りも面白い。続きが楽しみ。

虎は龍をまだ喰べない。 壱巻

『虎は龍をまだ喰べない』壱巻

白い虎に捕らえられた若い龍。あまりに若いからまだ食べないでおこうと思った虎と、ツンデレの龍。虎を若い女性、龍を少年の姿で描き、ゆっくりしたテンポと少なめのセリフ、綺麗な絵が魅力的なファンタジー。良い作品に出会えた気がする。

いわゆる、おねショタ物なので好きな人は買いましょう!

淡島百景 4巻

オムニバスで送る歌劇学校に関わる少女たちの青春群像劇。予科生の3人がかわいらしくて非常に好感が持てる。ドロドロも好きだけど爽やかも良い。 2巻から2年後に3巻が発売して、3巻から3年後に4巻が発売という事は次は4年後?しかも完結?まだ読んでいたいです。

ダンジョン飯 12巻

アニメ化決定おめでとう!本編はクライマックスに突入中。迷宮の主になったマルシルの願いを叶えようとする翼獅子と、それを防ごうと協力するライオスたち。大変な状況だけど笑いも忘れないのがやっぱり最高。

マルシルの思い出の郷土料理はどう見てもラーメンだけど、パスタと言い張るのならそれで良いでしょう。

ジーンブライド 2巻

フェミニズムへの熱い思いを作者が描いた作品と思っていたら突然SF展開になった前巻の続き。 同じ顔と同じ名前の女の子の登場。少しずつ分かり始めた過去と施設の話が結構ヤバめで、どんどん面白くなっていく。 巻末のヤマシタトモコさんとの対談も熱い。

蒔人というASD傾向の強い、基本的に自分の事しか興味がないキャラが、たまに役に立つ役立たずとして良い味出してる。完全中立というか、新しい視点の意見も面白い。 壱と幸の関係が、依知と恵波の関係と重なるのも今後への布石なのかな?1巻同様、良い所で次巻に続くのが憎い!

おとなのずかん改訂版 2巻

本格的に始まる全員他人の家族生活。マイペースながらも上手くやろうとする布紗子さん、相変わらずかわいいキキ、気を使ってそうだけど自分勝手なクドー。

抜群の空気感の中、クドーにイラッとしたタイミングで出た布紗子さんのセリフが最高でした。

ようきなやつら

『ようきなやつら』

妖怪を主人公にした読切短編集。タイトルの印象とは違う、比較的重いテーマの話がメインで強いメッセージ性を感じる。東京鎌鼬が大好きだけど、その気持ちで読んでると追燈で痛い目に遭う。 面白くておすすめだけど、体調の良い時に読むのをおすすめします。

アオアシ 29巻

トップチームに全くついていけなかった初日の後の2日目。新しい気付きと、頭の切り替えでなんとか食らいつく。 花と栗林との会話、遊馬の悩み、3日目開始早々のアシトのプレイで布石は十分。次巻は覚醒とシビれる展開が待ってると思う。メチャクチャ楽しみ。

今回は中村憲剛、遠藤保仁という偉大なるバンディエラたちに触れた事も非常に良かった。たまに出てくる実在選手たちの話が結構好き。

吉原プラトニック 2巻

二次元(浮世絵)にしか興味がないオタク侍が吉原のNo. 1花魁の元に通いながら料理を振る舞う遊郭グルメ漫画。 美味しそうな食べ物、美しい女性、浮世絵オタクにクセの強い男装女子と絵師が加わってさらに盛り上がってきた。貞近にまさかのモテ期到来?

ブレス 1巻

メイクアップアーティストになりたかった元モデルが、そばかすを気にしている大人しい女の子と学園祭のコンテストに挑む。キレイで迫力のある絵で、少年漫画らしい熱血青春物語。ライバルや、かつて夢を諦めさせられた存在など盛り上がる要素満載で楽しみです。

作者の1話目のツイートがバズったので興味を持った人も多いと思います。

僕が死ぬだけの百物語 4巻

明るく振る舞いながら百物語を目指す少年にはさらに異変が起きて、少年から語られる怪談とのアンバランスさがとても良い。

母親、警官、ヒナちゃん、歩き回るなにか。登場人物は少ないけど一体何が起きていて、何が起きるのか。とにかく最後まで読みたいから百話まで続いて欲しい。

地元最高! 1巻

シャネルちゃんの地元は暴力、危ない薬、優しくて厳しい先輩、盛りだくさんな場所。そんな地元で今日も元気に楽しくギリギリな生活を続ける家族や仲間たちとの日常。子どもには読ませない方が良い作品。読んだら色んな意味で地元最高だと思える良い漫画。

NEETINGLIFE 上巻

筒井哲也最新作は究極のニート生活を目指して会社を辞めた中年男性が主人公。パンデミック後の世界を舞台にしたニート生活で起きる色々な事を描く。不穏な伏線を張り巡らせていて、どんな不測の事態が起きるのか楽しみ。女子大生実況者が隣人は怪し過ぎる。

ワールドイズダンシング 5巻

ライバルと手を組み、自分でも知らなかった才能を見つけ、汐汲を進化させて舞競べに挑む鬼夜叉。本番の描写が素晴らしく、まさに余韻を感じ、余韻を味わうシーンに震える。

次巻が最終巻なのは少し寂しいけど、どんな終わり方をするのか楽しみ。

七つ屋志のぶの宝石匣 17巻

珍しく本編が大きく進んだ気がする。現職刑事と、昔から知っている刑事への疑問から始まる流れは事件に大きく関わっていそうで気になる。通常のサブストーリーも相変わらず面白いし、今回も大満足。

少しは縮まったとは思うけど、ふたりの距離はいつになったら本格的に縮まるんだろう?

凪のお暇 10巻

色々な所に危険なフラグを立てながら進み続ける凪の長いお暇。円にプロポーズした直後に自分の勘違いに気付いた慎二、なんとなく上手くやれてる凪、だけど全体的に落ち着く気配はない。

どう考えても主人公でお姫様のモンスター円がGだという例えは言い得て妙。

ザ・ファブル The Second Contact 4巻

新手の組織がアキラ達を探っていて、まだ受け身な状態でドキドキする。タコちゃんとヨウコが気になってたらヨウコのピンチ。いよいよアキラの出番になりそうな展開になった。

作者のボヤキが最初にあったけど、何かあったんだろうな……。

刷ったもんだ! 7巻

今回も面白かった印刷会社お仕事コメディ。地域イベントに参加したり、新しい部署の話、桃川の印刷大会の話も良かったけど、ついに動き始めそうな御曹司と元ヤンの話が気になる!とはいえ恋愛一色にならなそうなのがこの漫画の良い所だから期待してます。

愛しの国玉 5巻

新婚旅行中に猫時代(今は人間)の友人のくろべえと出会ってうろたえて、卓球は超強くて、肉はとろけて、あんなに性格が悪かったのに変わったと思われる国玉がかわいい。激しいツンデレと知ったかぶりも相変わらずで最高だけど、その置き手紙はマズいだろ!

あかね噺 2巻

居酒屋での修行の末、相手の喜ぶ落語についての答えを出した朱音。そんな朱音に学生向けの落語大会出場の機会が訪れる。少しずつ、確実に落語を学びながら、さらに落語を好きになっていく落語成長物語。

どんな寿限無を見せてくれるのか、次巻が楽しみ。

紛争でしたら八田まで 10巻

フランス編の完結からイラン、カナダに続く。ウクライナ情勢などの最新の情勢と絡めながら進む話は知識としても面白い。イランは特に知らない事が多い国だったので興味深い。次はコロンビア、コカイン合法化の話が出てきたばかりだけどどうなる?

ミューズの真髄 2巻

美大受験を目指して前向きになった美優。とはいえ毒親の呪縛からくる依存気質と他人の影響ばかり受ける性質で表面だけ、形だけの変化になりそうな気配。この不安感が良い。 色々拗らせてる美優と鍋島、龍円そして受験はどうなるのか。次巻まさかの最終巻。

スノウボールアース 4巻

凍った地球で怪獣とロボットで戦うSF物語に超能力も追加。救世主になりたくてたまらない大佐VS鉄男が決着して、次巻からは新章開始という気配。鉄男に新しい友達はできるのか、ユキオはちゃんと直せるのか、まだまだ楽しめそう。

天幕のジャードゥーガル 1巻

モンゴル帝国に主人を殺害された奴隷の少女が知識を武器に帝国を揺るがす人物になる物語。コミカルな絵だけど中身は濃くて、史実にも沿ってる様子。女性目線で描いたモンゴル帝国というのが新鮮で面白い。モンゴル帝国はよく知らないから楽しみ。

アオのハコ 6巻

勇気を振り絞った雛の告白の結果は意外というか無難な形に落ち着き、更なる雛の頑張りを見ていると胸にくるものがある。

あっちがふたりで海に行ったからなんだっていうんだ。別居中にチャンスが訪れる可能性もある。試合を見に行って更なるアピールだ!

回顧 冬虫カイコ作品集

『みなそこにて』の作者、冬虫カイコ作品集。色々な女性の苦しみや痛みを描いた短編6作品。帰郷、ふたりの色目、刺青が好き。田舎や男性や言葉や見た目、様々な事に対する思いの描写が時に重く切ない。 ホラー要素は無し。嫌いな人は安心して、好きな人は気を付けて。

ラグナクリムゾン 11巻

ついに翼の血族編が完結。ラグナとカムイの戦い、アルテマティアとカムイの出会い、意外な形での結末の全てが熱い。次巻からは新章に突入。あの人の出番がありそうだし、更なる強敵、新ヒロインも登場しそうな匂わせが期待を膨らませてくれる。

Thisコミュニケーション 7巻

世界を救う宣言を聞かれてしまったデルウハの慌てた誤魔化し方が少し面白い。有名な山小屋4つ角話、そして次巻では注目の対決。

そろそろ神父がしつこいと感じてたから、終わりが見えてきてホッとした。よりイカれたデルウハに期待したい。

FX戦士くるみちゃん 3巻

FXを始めるならまずはこれを読みましょう!そんな物語。 今回は主人公のくるみの出番はほとんど無し。くるみを認めず、やす子を見下す芽吹が萌智子にいいように扱われる悲惨な話。やっちゃいけない事を全てやっていく恐ろしさにゾッとする……。

大ダーク 5巻

宇宙を舞台に繰り広げられるダークファンタジー。アバアキンを修理したり、サンコの小学生時代の同級生が出てきたり、今回も不穏で不気味で素晴らしい。ダメ丸の不死の謎はどう絡むのかな?過去シーンでサンコの事をミートボール=スパゲティと呼んでるのが結構好き。

北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし 8巻

酒場をオープンして冬の間も村人達に楽しんでもらおうと奮闘するリツとジーク。少しずつ成長するアルノーの手助けもあってお客さんも増え始める。アイナのお祖父ちゃんの話も含めて、前向きで優しいリツの影響が読んでて気持ちいい。

アルノーが産まれてから猛禽妻エピソードが減ってしまったのが少し寂しい。今後に期待。

ダンダダン 6巻

超強い邪視と一体化したジジとの戦いの続きから。夏になるとミミズが道で干からびてる疑問の答えを、まさかこの漫画が教えてくれると思わなかった。なるほどそういう事でしたか。

どんどんキャラが増えて妖怪も宇宙人もクセが強くて楽しい。ばあちゃん強い。

転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます 8巻

いよいよ決戦の時。相手は最悪の想定の中でも最悪。各地に散らばる仲間たちがそれぞれの相手と戦う。

程良い笑いを混ぜながら激しい戦いの連続で面白いけど、実は次巻のシルファとロイドの戦闘シーンが一番楽しみ。

鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ 3巻

異世界転生してチート能力で凄腕の鍛冶屋になった話。恩返しも兼ねて依頼を受けた面倒事に絡んで新キャラ登場。今後の展開にも影響してくるのかな?鍛治スキルと剣術スキルが優秀過ぎて、この先のスローライフは難しい気がする。

呪術廻戦 20巻

伏黒とレジィの対決の次は、乙骨とリカちゃんを楽しむ番がやってくる。とりあえず言えることはGが嫌いな人にはキツいという事。バトルは楽しめるけど、このままの流れだと飽きちゃいそうなのが不安。たぶん個人戦が続き過ぎてるのが気に入らない気がするけど、もっと面白いはずだと思う。

傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン 7巻

王妃となったマリー・アントワネットの元に毎日のように通い働き続けるベルタン。王妃のためというより自分のためにどんどん煌びやかな衣装を作り続けるベルタンが、この先どうなっていくのか。ある程度史実を知っているだけに気になる。

撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~ 6巻

道鐘男の話は小休止して、新たなピンクを見つけるオードリーが主役の今回の話。単発の話としても面白かったし、リスタートとしても非常に良かったと思う。 次巻からはまたキツい話になりそうな予感がするけど、おまけ漫画が癒してくれるから大丈夫でしょう。

人間のいない国 4巻

突然現れた自分の事を王だと言うわがまま小僧に腹が立ち、次々に明かされる過去にビックリして、再会と復活に感動する素晴らしい1冊でした。謎は解けたけど不安はまだまだたくさん。次巻完結という事なので、どんな結末を迎えるのか今から楽しみです。

クプルムの花嫁 3巻

鎚起銅器職人の修とギャルのしいながついに同棲を始める。楽しかったり、気になる事があったりで大変。新キャラ登場と、しいなが番頭を目指したり新しい展開が多い1冊。 珍しい仕事をテーマに扱いながら新潟の情報も出てきて楽しい。イタリアン食べたい。

龍帥の翼 史記・留侯世家異伝 23巻

睨み合いながら続く持久戦の中、韓信との有名なやり取りや、項羽と劉邦の舌戦など見所いっぱい。どんどんやつれていく張良はどんどん鬼のような策を考え続けて、ついに最後の非道な策を。 だいぶ長くなってきたこの作品も、いよいよ終わりが見えてきた。

左ききのエレン 21巻

1巻と同じ構図の表紙を見て、もしかしたら最終巻?と思って読んだら違いました。

話としては非常に良かったと思う。エレンと光一の再会、エレンの復活の予感、あとは光一の復活。たぶんそろそろ終わる。

樫村一家の夜明け

沙村広明・岡村星夫妻の合作短編集。純粋な気持ちとセコい気持ちの両方で実現したというけど、正直なところ期待し過ぎた。お互いの良さがあまり出てない気がする。ふたりとももっと面白いハズ。




8月以前に発売の作品

現在追いかけている作品や、オススメされて読んだ、8月以前に発売された作品です。

おとなのずかん改訂版 1巻

大好きな男友達が亡くなり、渡されたメモにあげると書いてあった彼の子どもキキと暮らすクドー。キキと本当の家族になるために初対面の女性に結婚を申し込む。

少し複雑だけどキキがとにかくかわいい。すぐに読み返したくなる面白い作品でした。

白山と三田さん 2巻

付き合い始めたふたり。白山家のみんなに大歓迎の三田さんの順応性がスゴいし、三田家での白山の歓迎ぶりも良い。クセの強いふたりの東京旅行は素敵だったし、白山姉のインパクトは強いし、さらに盛り上がってきたユルいラブコメ。これは続きも楽しみ。

この音とまれ! 23巻

さとわと愛のギクシャクした関係を肯定してあげるヒロの話もスゴい良かったんだけど、百谷のここ最近の素晴らしさがさらに際立つ展開は泣いた。ももやーん!って叫びたいほど震えた。毎巻泣かされるのがこの作品のスゴい所だし、一気に読んだら枯れそう。

イマジナリー 1巻

ド田舎の幼なじみで同級生男女が大学進学で離れ離れに。たまに帰郷したりして会う度に、もう一歩踏み込んでおけばと後悔したり、過去の思い出を振り返ったり。

ノスタルジーともどかしさを感じながら、目つきの悪い女の子たちを楽しむ作品かな?結構好き。

くちべた食堂 1巻

定食屋の店員さんと、常連になった教師。口下手で思った事を伝えられないけど、なんとなく伝わってるふたりの、お互いを思う気持ちが優しくて素敵な作品。

近所にあったら通うし、宣伝も布教も手伝う。バズったからあげ動画はずーっと見てられる気がする。

とくにある日々 1巻

仲良しの女の子たちの日常学園物語。少し変わった学校の少し変わった人たちと、少し変わった2人が楽しく過ごすシュールなコメディ。登場人物がみんなかわいらしくて、ゆるい空気と短い話が絶妙に合ってる。ちょっとした時間に何回も読みたくなる感じ。

ベアゲルター 3巻

前巻までの意味深な裏事情は一旦置いておいて、個性的な女性たちによる素晴らしいバトルシーンの連続。実家にいる知らない外国人が自分の両親を名乗る狂気、おまけ漫画の素晴らしさ、さらにあとがき。沙村広明の世界が存分に味わえて最高ですね。

ビターエンドロール 2巻

医療ソーシャルワーカーの物語。難病、若い女性の乳がん、ヤングケアラーの問題についての話は非常に興味深くて、解決には時間もかかるし方法も人それぞれ。第三者に相談する大切さを教えてくれる良い作品。大きな病気や怪我をする前に読んで欲しい。

踊れ獅子堂賢 1巻

父が倒れ、女性下着メーカーの二代目社長に就任した自信のない主人公が、新入社員と社交ダンスの影響で変化していく中年再起動物語。

社内だと社長と新入社員が、社外だと生徒と講師。1巻が良い終わり方なので、今後のおじさんの頑張りにさらに期待します。

ヤンキー君と白杖ガール 7巻

弱視の少女とヤンキーの真剣ラブコメ。ホームからの転落問題や、心配していたお姉さんのヤングケアラー問題などを取り扱うあたりがこの漫画の良い所だと思う。黒川の発想も面白くて弱視以外の問題まで考えるラブコメになっていて素晴らしい。

猫と竜 6巻

猫の世界のネットワークで王子だとバレてる人間の王子や、語り継がれるうちに色々と脚色されたり、猫じゃない猫の兄姉が現れたり今回も平和で楽しい。探偵猫は今後も出てくるのかな? だいぶ紙に追い付いてきたから嬉しい。Kindle版の配信を待っててよかった。

うるわしの宵の月 3巻

少しずつのようで急激に近付いていくふたりの距離にお互いちょっと戸惑う感じがたまらない。そして3人目の王子登場で少し波乱を感じさせながら、良い終わり方をしてくれて大満足。次巻の花火大会が楽しみ。浴衣……着てくるよね?

神達に拾われた男 4巻

異世界転生して高度な魔法と色んなスライムを使う心優しい少年(中身はおっさん)の物語。魔物討伐や依頼をこなす内に、お世話になっていた公爵家からの自立を決意する区切りの話。次巻からは坑道に住みながらの生活かな?メタルスライムがかわいい。

惰性67パーセント 6巻

安定したエロさ、相変わらずのおバカっぷりの女子大生お部屋コメディ。大まかに言うと何も起きてないんだけど、毎回必ずハプニングが起きる。新キャラも個性的で良い。毎回思うけど、この中で恋愛が始まらないのが好き。始まるなら最後にして欲しいし、理想は最後までこのまま。

辺境の老騎士バルド・ローエン 6巻

殺人事件に巻き込まれたり、良い領地に恵まれた領主、領地には恵まれてはいない良い領主など様々な出会いの末、死に場所を探す旅を終えて生きるための旅立ちを決意する。次巻から始まる新章に向けた素晴らしい1冊だった。特に最後が最高。

能面女子の花子さん 6巻

今回は体育祭を含めた学校生活が中心。変わった生徒会長が登場したり、クラスメイトと距離が縮まったりして楽しそう。けんちゃんママも変な人で、相変わらず変人だらけの作品。自虐を含めた花子さんの笑いの取り方はみんなが戸惑うのがよく分かる。

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 5巻

ボルドー編が完結。綺麗事と理想だけではやっていけない領主の仕事に気付いたヘルベチカの覚悟が良い。アンジェによるお父さんの嫁探しも始まってほのぼのしつつも多くの謎を残して物語は続く。面白いなー。

創世のタイガ 4巻

仲間を助け、生き残るために素手での決闘に挑むタイガ。タイガが強過ぎて、適応能力が高過ぎて、言葉もすぐに覚えてしまうのは漫画だから良しとしよう。『ホーリーランド』と『自殺島』の良い所を合わせたような展開になりそうで期待。ヒロインはティアリなのかな?

虫と歌 市川春子作品集

表題作を含めて4作品、人と人ではないものとの話を不思議で切なく描いていて、『宝石の国』より読みやすくておすすめしやすい。日下兄妹が好きだし、虫と歌も良かった。しばらくしたらまた読み返すと思う、そんな作品集でした。

Cold apartment

財賀アカネが贈るオムニバス短編集。かわいらしい絵とは正反対なマッドでグロテスクなホラー漫画たち。各話の中心の2人組はカップルだったり姉妹だったり様々。スプラッター物が苦手な人は読まないで、好きな人だけ楽しみましょう。他の作品も読んでみたい。

僕はメイクしてみることにした

38歳のサラリーマンが疲れ切った酷い顔にショックを受けて、スキンケアをしてみて、メイクにも興味を持つ。みんなメイクしよう!という話ではなく、丁寧に顔を洗ってみた、男がメイクするのも自由だよねというスタンスがちょうどいい感じ。

推しの肌が荒れた ~もぐこん作品集~

表題作を含む、もぐこん作品集。アトピーを題材にした2作品と、短編2作品。少し変わった登場人物たちが独特の空気で関わり合う。3話で構成される表題作はSNSとアイドルとアトピーというデリケートな部分に踏み込んだ作品で面白かったです。




まとめ

8月は1巻が発売された作品が豊富でした。次にくるマンガ大賞を受賞した『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を筆頭に、『私の胎の中の化け物』『ザ・ゲームスターズ』『東京ふたり暮らし』『蟲愛づる姫君の結婚』『虎は龍をまだ喰べない。』『ブレス』『地元最高!』などジャンルも様々でした。

『僕の心のヤバイやつ』は相変わらず最高で、異色のグルメ漫画『鍋に弾丸を受けながら』は2巻も非常に面白かったですし、『ジーンブライド』『みなそこにて』も盛り上がってきました。

完結した『ヒラエスは旅路の果て』は納得の結末で、次巻が最終巻の『ミューズの神髄』『ワールドイズダンシング』『人間のいない国』にも期待しています。

たけのこが8月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。参考にして頂ければ嬉しいです。

最後に、今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。

今まで読んだマンガの感想まとめ




ABOUT ME
たけのこ
マンガとゲームとサッカーと美味しいものが大好きです。 マンガの感想と紹介をまとめたページはこちらをご覧ください。