マンガのおはなし

【2023年】8月に読んだおすすめ漫画12選

8月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。

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3月のライオン 17巻

桐山VS二階堂から始まって、大好きなあかりさんの食べ物と商売の話、そして島田さんと愉快な仲間たち。完璧と言える1冊。 じっくり時間をかけて、何度も涙ぐみながら楽しませてもらいました。ふたりのイチャイチャ最高!あかりさん大好き!甘いとしょっぱいの無限ループにハマりたい!

屋上の見開きシーンで泣き、あかりさんの話でも泣き、島田さんのラストで鳥肌が立った。 桐山くんが目指す勝負の世界のガチトーンと、あかりさんが目指す笑顔が溢れる世界の明るさを同時に描くスゴさに脱帽。その2つを合わせた世界にひなちゃんとふたりで飛び込もうとするのがとにかく楽しみ。

スキップとローファー 9巻

最高ですね。氏家くんの衝撃の告白、山田おめでとう、そしてみんなで旅行。さりげないみつみの言動、自分の気持ちがよく分からない志摩くん。胸が苦しくなったり、微笑ましかったり、熱くなる。前巻で頑張ったみつみの力みが抜けて、本来の良さが出ていて素晴らしかったです。最後の志摩くんの表情を引き出すためのNASAから8巻、そして今回だと思うと本当に最高です。

志摩くんと迎井の、人と友達と恋人の前提の話は面白かったな。今回は極端な例ではあるけど、ここの価値観が違う人とのすり合わせは難しいけど大事だよね。というより価値観の違いのすり合わせは全部大事。言葉にして話してみないと分からない事が多いから難しいけど大事。その結果、諦めるのも大事。

違国日記 11巻(完)

ついに完結! 朝と槙生はもちろん、えみりたちと普通にお茶する朝の雰囲気、槙生を少し理解できるようになった笠町くん、いつも心にいるジュノさん、全部よかった。 最終話はこの物語の締めくくりとして構成も内容も素晴らしかったです。

あなたと私は違う人間だから、丁寧に互いを尊重して話をしようと言い続けてきた槙生に、なぜただ愛してるの一言を言ってくれなんだという思いの全てを詰めた朝らしい言葉と観客ダイブ。それでは言葉が足りないという槙生の返答。素晴らしすぎて号泣ですね。

朝だけじゃなく槙生も共に成長してきたこの日記を何度も読み返す事になると確信している。最高の作品でした。

おとなのずかん改訂版 3巻(完)

大好きな漫画が終わってしまった。キキのかわいさ、マイペースな布紗子さんとのやり取り、不器用で優しいクドー。三人の共同生活をまだまだ読みたかったから素直に悲しい。

キキの「おとなやめて、おとなみたいなヒトになったらいい。」は最高でした。この歪に感じる家族の形を全て肯定してしまう魔法の言葉だったと思うし、これこそがクドーの求めてた家族の形だったんだと感じる。

作者の体調の問題など色々抱えながらも最後まで描いてくれたのは本当に感謝です。お疲れ様でした!

片喰と黄金 10巻(完)

集英社から始まり講談社で終わった、アメリアの黄金探しの旅。良い最終話、素晴らしい後日譚、最高の余韻を楽しませてもらいました。最後まで読めたのが本当に嬉しい。

クマにとどめを刺すシーンは非常に印象的で、身勝手なわたし達をどうか許さないでという言葉は重かった。わずかな金を見つけた本編ラストシーンのアメリアとコナーは最高に素敵だったし、サラッとラルフと結婚しているアメリアも最高でした。最後にロスで終わるのを見て、これが描きたかったんだと感た。

連載お疲れ様でした。ありがとうございました!

マロニエ王国の七人の騎士 8巻

ついに電子版が紙と同時発売になった事にまずは感謝。

ハラペコを助けようと必死なコレットと、コレットを助けて本当の事を話すハラペコは最高ですね。みんなにかわいがられていたハラペコが抱えているとても大きな悩みと不安を、あっさりと受け入れるコレットの自然な雰囲気が泣ける。獣使いたちの登場も素晴らしかった。

いよいよ食べ物が豊富な国編もクライマックス。思い出の料理が気になる。

ダンジョンの中の人 4巻

相変わらず安定して面白いダンジョンの裏方兼冒険者の話。スライム、スケルトン、ゾンビの作り方から始まって、ポーション作りの裏事情、そして冒険パート。

どんどん強くなっていくクレイの前にまさかのフロアマスターで親父出現はびっくりしたし、普通に戦うのも笑える。あっさりしながらしっかり描くのが上手い。

海が走るエンドロール 5巻

年齢と体力の現実問題にぶち当たり撮影から少し離れてしまううみ子さん。届かなかった海の言葉やsoraの気遣いが後から響いてくる波の描写が良い。自分を俯瞰で見て、誰に何を伝えたいのか。

人との関わりでの気付きと、海との距離感がとても良い。うみ子さんからの恋心を一瞬感じたけど、憧れや羨望、同志といった感覚に落ち着かせてくれた事にホッとしている。

白山と三田さん 7巻

受験勉強が忙しくなる三田さん、邪魔をしないように心がけるふたり。三田さんの新しい友達はやっぱり変わった人でした。

三田さんのカッコ良さは相変わらずなんだけど、辰彦が確実に成長していて、その魅力に周りが気付き出すのがとても良い。シュールな笑いだけじゃなく、成長譚にもなってきた。

往生際の意味を知れ! 8巻(完)

イカれた母に復讐するイカれた娘とイカれた彼氏のイカれた物語はついに完結。母の望む結末、日和の望む結末、市松の望む結末が最後になるまで噛み合わないのは素晴らしかったし、その上でのあのラスト。最後まで結末が読めない、良い作品でした。

くりことびより 1巻

子供を作る事ができない夫婦の元に養子としてやってきたくり子との新しい3人家族の物語。お菓子メーカーで働く夫の得意なお菓子作りを通じて仲良くなっていくハートフルな日常は、1話目から良い話で期待が膨らむ。

くり子と過ごす日々が夫婦の抱える物を少しずつほぐしてくれて、美味しそうなお菓子が明るく楽しい日常を彩る。夫婦の優しさが少し難しい所のあるくり子にも良い影響を与えてくれて、とても良いですね。

氷の城壁 3巻

ミナトに謝罪して、少しずつ変わろうとするこゆんがとてもかわいい。ミナトとミキはこゆんとヨータの関係が気になり始める。 少しずつ重い過去も現在も、自分の行動や思いが気になり、絡まって空回る4人。こゆんがヨータの気持ちを考えた行動がとても良い。

生徒会にも穴はある! 4巻

「次にくるマンガ大賞」コミックス部門1位受賞。相変わらずおバカでエロくて良いですね。新キャラのヤンキーも良い味出してて、会長のむっつり具合も最高です。おにぎり食べたい!

とはいえ個人的にはこの手の作品は賞を取る作品ではないと思っていて、好きな人が好きに楽しむべき作品だと思う。

そもそも「次にくるマンガ大賞」はレギュレーションが以前から疑問で、ノミネートされているのに、既にきている作品だと思うという勝手な個人的理由で投票対象から外してしまう現象が起き続けている。

そんな中で個人投票で決めるのに正直意味を感じないから投票もしないし、結果にもそれほど注目しないようにしているんだけど、さすがに今回は口出ししたくなってしまった。




ここからは完結した作品の感想です。若干ネタバレしてます。

潮が舞い子が舞い 10巻(完)

思ったより早く完結した青春物語。ラスト前のエモーショナルな話の後、最後はこの作品らしく未来を語りながら楽しそうな青春の一コマとして幕を閉じた。

まだ読みたい作品のひとつだけど、もしかしたらここで終わるのがちょうど良いのかもしれない。素敵な余韻を残してくれました。

コタローは1人暮らし 10巻(完)

完結した、辛い過去を抱えた4歳児の1人暮らし物語。アパートの住人に恵まれ、優しさを振り撒くコタローの姿はとてもよかった。どんな結末なのか不安もあったけど、とても満足な素晴らしい終わり方だったと思います。

心を入れ替え、一緒に住もうと提案してきた父。その父に不意に母の死を知らされてしまい、葛藤の末、母の死を受け入れ涙する場面は号泣です。父と暮らすために強くなろうと頑張ってきたコタローが、父と暮らすのが怖いと本心を言えたのは最高のシーンでした。

途中で離脱した人、最終巻だけでも読んで!

みなそこにて 3巻(完)

急展開と思っていたら完結してしまった人魚と少女のミステリアスな物語。千年さんの過去に触れ、千年さんと一花、千年さんとおばあちゃん、それぞれの関係を絡めてからの静かなエピローグが良かったです。とても好きな雰囲気の作品で満足です。

千年さんが人魚ではなく、人魚の肉をお母さんに食べさせられた体の弱い少女だった話は高橋留美子の人魚シリーズ好きとしては重いけど非常に好きな話でした。

パンダと極道 3巻(完)

早くも完結してしまった竹ノ虎(たけのこ)組の若頭と妹(パンダ)のももちゃんとのハートフルな日常物語。あと5年、いや10年は読んでいられたのに非常に残念。とはいえ連載前の読切も収録した最終巻は最後までパンダのかわいさに溢れていて最高でした。

人間のいない国 5巻(完)

ゴーレムと少女の話は多くの思惑の中、シイが望むとても良い形で最終回を迎えたと思う。王になった少年の闇、全てを救いたいシイ、人間を守るゴーレム、良いSF物語でした。物語を破綻させることなく、全員を救う結末に持っていった作者さんに脱帽です。

白地図のライゼンデ 3巻(完)

これはスゴい。全く話を畳む気がない打ち切り最終話。誰が読んでも打ち切りと分かる終わり方。目次で最終話と確認していたのに、これで終わりと思わなかったほどあっさり終わった。

期待してたし、面白かっただけに残念ですけどしょうがないですね。また別の作品で会いましょう!

空っぽの少女と虹のかけら 3巻(完)

めちゃくちゃ優しい諸悪の根源の虹の王、その虹の王を復活させたくてぽよこに近付くエバ、ラスボスカラコ、全てをぽよこが解決してハッピーエンド。人間の国に帰って終わるのは意外でした。ちょうど良い感じで完結したかな。

叡智なビデオは好きですか? 2巻(完)

作り手がこだわりまくり叡智に溢れたAVを紹介するこの漫画ですが、2巻で完結してしまったのは仕方ないけど寂しいですね。今回も宝探しをしたり、UFOを呼んだり、新キャラが登場したりで盛り上がっています。くだらないけど最高でした!

ゴクシンカ 2巻(完)

思ったより早く完結したトラウマ具現化極道バトル漫画。もう少し時間をかけて笑える内容にすると思ってたけど早い展開で決着させたのは結果的にはよかったのかな。内容としては1巻の方がくだらなくて好きだったけど、面白く読めました。お疲れ様でした。

JJM女子柔道部物語 15巻(完)

1冊丸ごとインターハイ北海道予選決勝。勢いと迫力満点で進む戦いの決着は泣けた。そしてまさかの完結。高校柔道編のあとは社会人編が始まるらしいから一旦休憩ですね。新作も期待したいところです。




たけのこが8月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。

8月は完結した作品が非常に多かったです。その中でも『違国日記』『片喰と黄金』『おとなのずかん改訂版』は素晴らしかった。終わり方も満足の作品が多く、寂しいけど良かったと思える作品でした。

最終巻作品を抑えて『3月のライオン』と『スキップとローファー』を上位でおすすめしましたが、この2作品は圧倒的だと思います。

『3月のライオン』はいよいよラストスパートという事なので目が離せませんね。羽海野チカの集大成に期待です。

『スキップとローファー』は次巻が本当に楽しみ。志摩くんはどう動くのか、それとも何も起きないのか。みつみの魅力は遅れてやってきますからね。

完結作品が多かったのでネタバレ感想も多めに書いておきました。特に『コタローは1人暮らし』は感想にも書きましたが、途中で離脱した人にも読んでほしいです。

今月もたくさんの良い作品に出合えて楽しかったです。

2023年7月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
2023年9月に読んだ漫画のかんそうはこちら

今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。

今まで読んだマンガの感想まとめ

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たけのこ
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