11月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。
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君と宇宙を歩くために 1巻
やる気がなくてバイトも続かないヤンキーの小林と、普通の人と少し違う転校生の宇野くん。人と同じように生活するために工夫している宇野くんとの出会いで自分の事を見つめ直し、少しずつ変化しながらお互いが仲良くなっていく青春ドラマ。
宇野くんの特性を少しずつ理解しながら自分の事と照らし合わせ、宇野くんの事をリスペクトしながら成長していく小林の姿は胸を打つ。この先は宇野くんの大好きな宇宙の話を軸に進むと思うけど、小林がどういう興味を持って成長していくのか非常に楽しみ。
この作品、作中で「発達障害」という言葉を使っていないのが大きな特徴。あえてこの言葉を使わない選択も大事な要素だと思う。
僕の心のヤバイやつ 9巻
付き合う事になって、今までと同じようで少し違う日常がとても良い。おねえや山田の友達との絡み具合も、付き合ってる事を伝えるシーンも文句なし。少しの心配を完全に吹き飛ばしてくれた。ライブからの流れは身悶えするほど素晴らしい。
市川がコンプレックスを少しずつ解消しながら、いろんなキャラとも絡ませて成長していく姿とキモさのバランスが最高ですね。盛り上がりながらも盛り上がり過ぎず、勢いをキープしてくれるのが嬉しい。
宇宙の音楽 3巻(完)
水音が別れを告げるという次巻予告通りに始まった3巻。コンクールの演奏まで完結と知らずに読んでいて、ここで終わらなきゃいけないと思ったら最終話でした。どちらかではなく両方取る答え、コンクールの結果、終わり方、全てに満足です。
伝えきれなかった部分や、もう少し描きたいエピソードもあったと思う。粗削りながらもとても面白くて、良い作品でした。
ややこしい蜜柑たち 2巻
5年振りに再会した清見のややこしい態度と性格、無防備に飛び込んでくる雰囲気が白柳のトラウマをガンガン刺激してくるのが最高です。なにしろとにかくややこしい。新キャラを加えた新しい三角関係、そして全く登場しないのに存在感抜群の元三角関係相手の初夏。なにが正解なのか分からないのが良い。
COSMOS 1巻
『べるぜバブ』作者の最新作。嘘が分かる少年が宇宙人専門の保険会社員に誘われて保険会社「COSMOS」に入社。様々な宇宙人の保険金の申請を嘘か本当か見抜きながら、調査員として働くSFヒューマンドラマ。個性的な宇宙人も設定もとても面白い。
『MASTERキートン』や『レベルE』っぽさを感じさせてくれるけど、どこまで面白くなるのか非常に期待してます。
平和の国の島崎へ 4巻
確固たる決意で追手を殺す島崎の、淡々としているのにシビれるアクションシーンに大興奮。強過ぎる島崎も、優しい島崎も、冷淡な島崎も堪能できて最高。
誰もが平和な暮らしを望んでいるのに、戦場に復帰するカウントダウンが進んでいくのが悲しい。
正反対な君と僕 5巻
クリスマスから年末年始でイベント盛りだくさん、さらに大好きなタイラズマもたっぷりで大満足の1冊。正月に突然決まった初めての谷家訪問でテンパる鈴木の奮闘がかわいらしい。おばあちゃんのサムズアップ好き。
谷くんの変化は見ていて嬉しいから、あとは平がもう少し変化してくれるのを楽しみにしてる。
自転車屋さんの高橋くん 7巻
大きな決断をしたともちゃん、言いたい事を上手く伝えられなかった高橋くん。急に実感する寂しさで胸がギュッとなる最後まで夢中で読んだ。 課題みたいなものがたくさん残ってるけど、とにかくふたりを応援したい。メチャクチャ好きです。
過程がほしかった高橋くんと、許可を求められたと思ってしまったともちゃんのすれ違いのリアルさと、離れた後に泣くふたりには泣かされる。
青野くんに触りたいから死にたい 11巻
とにかく壮絶としか言えない青野の過去編。母と鉄平と3人で暮らした重く苦しい日々を、読んでて苦しくなるほどしっかりと描いたあとの受肉。この苦しさは描く必要があったんだと思うし、待っているのはハッピーエンドのはず。形はどうあれ。
ダーウィン事変 6巻
もうひとりのヒューマンジー。オメラスの母であるベータを見つけ、オメラスの謎は解けた。チャーリーは対決へ向かう。 グレイスの「たかが恋愛でいちいち負い目を感じてほしくない」という言葉はチャーリー達の事を本当に理解して心配してくれているのが伝わる。
人間側の偏った価値観を良い意味で否定してくれる作品中のチャーリー視点の表現はとても良い。『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』や『ふかふかダンジョン攻略記』に通じる考え方で面白い。
人造人間100 5巻(完)
No.100があくまで自分の意思で導き出した人造人間らしい決断と、その後を描いた特別番外編、思いをストレートに吐き出したあとがき。全てが素晴らしい打ち切りエンドの作品でした。打ち切り漫画史に残る作品だと思う。
次回作に期待してるし、今後も応援します!お疲れ様でした!
ホテル・インヒューマンズ 7巻
1冊丸ごと生郎の過去編。母との賑やかで退屈で平凡な日々を送っていた生郎がこのホテルで働く事になるきっかけの話。期待通りの良い話、思ってた以上の素敵な母親、カッコ良いサラで大満足。本当に好きな作品だから、もっと多くの人に読んでほしい。
推しの子 13巻
1話目から最高の展開で、やっと期待していた流れがやってきた。イマジナリーだと思ってたら実在してたり、それぞれの想いがひとつの作品に向かったり、それでいて不穏さも残すのは素晴らしい。ルビーの笑顔と、重曹ちゃんがイキイキしてる姿が見れて嬉しい。
ここにきて、やっと始まった気がする。
ここからは完結した作品の感想です。若干ネタバレしてます。
おとなになっても 10巻(完)
未来のために様々なわだかまりを解消しつつ清算する最終巻。恵利の不倫も、元教え子たちの事も、元夫も元姑も、昔の事も今の事も、みんなしっかり話し合う。みんなが少しずつおとなになって、未来への道を歩き出す良い結末でした。
魔法調理専門学校 2巻(完)
ようやくKindleでも配信開始された、岡野く仔が描く優しくて美味しそうな異世界料理ファンタジー。優しいおじいさんと出会い、優しい友人に囲まれながら迎えるハッピーエンドは最高でした。 まだまだ読んでいたいと思う素敵な作品で大満足です。
ファッション‼︎ 5巻(完)
正直言ってスゴい結末でした。最初から漂い続けていた不穏な空気がいつ爆発して破滅に向かうのか。ジャンくんの本性にいつ気付くのか。とんとん拍子の成功の裏には積み重なる借金。バッドエンドしか想像できない中でのこの終わり方は大好きです。
どうやら続編も連載予定らしいですが、このまま続くのか、仕切り直すのかも気になります!
おつれあい 3巻(完)
よく分からないけど面白い、そんな夫ののぼるとつれあっていく覚悟を決めたもなか。最終巻でも色々あったけど良い終わり方だったのが嬉しい。 言葉の選び方で誤解があったり、細かい事をずーっと覚えてたり、そんなふたりの生活はとても楽しかった。
能面女子の花子さん 9巻(完)
最後まで読んで気付いた。そういえば最終巻だった! いつも通りのメンバーといつも通りの話だけど、サブちゃんだけ少し違う。そんな話の最後が思ったより軽いノリだったから更にビックリ。面白い作品をありがとうございました。お疲れ様でした。
気になる人にネタバレひとつすると、花子さんの素顔は出ますよ。
虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT- 7巻(完)
ついに最終巻。極秘文書とつぐみを引き渡す事に悩むレオーネ、レオーネへの思いを自覚したつぐみ、ハラハラの展開の末の人類滅亡。一縷の望みをかけてマリを探すレオーネと、レオーネを探すつぐみ一家で終わる結末は良かったんじゃないかな。
カナカナ 6巻(完)
安心、安定、爆笑でお送りする西森博之作品は唐突に第一部が完結してしまいました。小学校編が結構楽しかっただけに残念だけど、第二部の開始か新作を楽しみに待ってます。
べんりなふたり 2巻(完)
1巻はどんな話だったかな?と思い出しながら読んでいたら、話がどんどん進んでいって気付いたら終わってしまった。もっと多くの人と交流する話だと思って読んでいたから意外でした。
とはいえ久し振りに再会した友人のおかげで、父親に置いて行かれた過去にしっかり向き合い、陸斗が再び歩き始めたラストはとても良かったですね。
ザ・ファブル The second contact 9巻(完)
『セカンドファブル』が完結しました。お疲れ様でした。
正直なところ二部はイマイチ盛り上がらなかったと思ってる。コロナからスタートした部分も、最終巻の最初に政治とメディア批判を書いた事も違和感しかない。とにかく余計な作者の主張にうんざり。そう考えてみると最初から最後まで乗り切れなかった気がする。一部が最高だっただけに残念。
たけのこが11月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。
新刊も完結巻も多い11月でしたけど、『君と宇宙を歩くために』『COSMOS』は文句なしに素晴らしくて、先が期待できるおすすめ作品でした。
『宇宙の音楽』『人造人間100』の最終巻は、どちらももっと長く読みたい、もっと長く描きたかったであろう作品を見事にまとめた終わり方が印象的です。次回作にも期待してます。
最近のラブコメは面白い作品が多くて『僕ヤバ』『正反対な君と僕』は毎回ランクインしてきますが、『ややこしい蜜柑たち』は大人の面倒でややこしい恋愛を描いたドロドロ感が大好きです。
ハッピーエンドが大好きなので、完結作品の多くは大満足でしたが『ファッション‼︎』の終わり方もこれはこれで大好きでしたね。
今月もたくさんの良い作品に出合えて楽しかったです。
2023年12月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
2023年10月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。