5月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。
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悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～ 3巻
想像以上に重く厳しい魔界の現状と魔王の素晴らしさが泣ける。その魔王に対して全てを救う約束をするレミリア。
ただただエミならそうするという考えで行動するレミリアのエミへの愛が最高。自分は損得勘定とエミの考えた事を実行しているだけと口にしながら、滲み出る優しい思いと笑顔が毎回胸にくる。エミに救われたレミリアが多くの人を救う復讐の物語という歪な形が最高にエモーショナル。
いよいよ反撃の準備は整った。次巻も楽しみですね！
百合にはさまる男は死ねばいい！？ 1巻
待望のコミック化！吹奏楽部のトランペット青春群像百合物語。転校してきた音楽一家のマイペースで訳ありな雰囲気の相川に振り回されながらも真面目で音楽好きな片桐はコンクール金賞を目指す。
条件付きの相川の彼氏の存在や、真面目に見えない相川の態度が色々と問題を起こしそう。素直じゃないふたりの間の事情や誤解がもどかしくて、いいから楽しく幸せになってくれと願わずにいられない。
エリオと電気人形 1巻
AIとの戦争に勝利するために電気を手放した人類。戦闘アンドロイド「電気人形」と呼ばれるアンジュと体内で電気を作り出せるエリオが10年隠れ住んでいた土地を離れて旅を始める物語。人間と接した事がないエリオが少しずつ人と触れ合って成長していく。
未来の話だけど電気を手放した世界は蒸気機関に頼っていて、スチームパンクな世界観がとても好み。世間ズレしたエリオとアンドロイドのアンジュの会話も面白い。そして百合成分もあり。これは期待の新作ですね。
スカライティ 2巻
終末世界で生き残った人間の未練を断ち、死なせてあげるロボットの物語。元処刑人のタソと出会い、2人で人を殺しながら旅をする2巻。1巻と同じ流れの中から意外な展開で3巻へ続く。
ここに来ての2人での旅とラストシーンはワンパターンにならない工夫を感じる。次巻からの新展開にも期待したい。
白山と三田さん 6巻
白山を全肯定し、全幅の信頼を寄せる民子の愛が素晴らしい。東京を愛する新キャラも良いし、最後の話はちょっと泣ける。お互いが良い影響を与え合ってるこの関係が素敵過ぎる。
基本はシュールなギャグ漫画だけど、家族、友人、恋人との関係がどんどん良くなって、いろんな面で楽しめるのは最高ですね。
メダリスト 8巻
初めての全国大会、初めての光との直接対決。滑走順で少し先の展開が予想できちゃったけど、すずの素晴らしい演技が熱い。その後もライバルたちが全力の滑りを披露する中で登場した絶対女王の圧倒的な滑り。それを見たいのりの決意も熱い。主人公以外の演技でここまで描くのが本当にスゴい。
変人振付師とみみずで笑いも入れながら、次巻への期待をさせる終わり方はさすがですね。そしてアニメ化おめでとうございます！
ダーウィンクラブ 5巻
大良がクラブに入り、クラブの目的や仕組み、思想と怖さが段々分かってきた。悩む香取さんへの罰はこのクラブらしい怖さが詰まっていて、生殖と淘汰に重きを置くこの会のルールは恐ろしいし、忘却刑はもっと恐ろしい。終わりが近付いてきた気がする。
「先日ガラパゴス諸島に上陸しましてね」
「ウミイグアナは4フィートにもなるものもいるそうですね」
会員同士のやり取りが大好きでたまらない。
みちかとまり 1巻
『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島最新作。まりが出会った竹やぶに生えてた不思議な少女みちかちゃん。みちかちゃんが不思議な力でいじめっ子の目玉を取ったと思ったらセーブデータだった。
何を言ってるか分からないでしょう？でもそんな話を田島列島の空気で描いた作品。
ちょっとグロくてオカルトとホラーが混ざった、田舎を舞台にしたSFって感じかなで、この先の展開も分からないし、面白くなるのかもまだ分からない。でも田島列島作品だからきっと大丈夫でしょう。
テレワァク与太話
山田金鉄が描く単巻完結ラブコメ。コロナ禍を舞台にテレワークを始めた主人公が隣人の女子大学院生と出会い結婚するまでの話。自己評価の低いブラック企業勤めのSEが、考古学に夢中な天然の魔性に惑わされる姿がたまらないです！良い物を読みました。
魔王と勇者の戦いの裏で 2巻
ゲームの世界に転生して勇者と友達になってしまった凡人の主人公。なんとか生き残るために必死で奮闘した結果、想像以上の評価と爵位までもらってしまってさあ大変。
激しい戦い、熱い手のひら返しの宮廷内、勇者との友情、少しずつ変わっていく本来の物語など面白さと不安がたっぷりで良い流れですね。ヒロイン登場で終わるのも上手い。
放課後ひみつクラブ 2巻
ホントこの漫画好き。ノリもボケもツッコミも全部好き。さらに番外編も大好きなんだから困っちゃう。デス・クイズ、不正解のアナタは猫田くんはもうホント大好き。
独特の笑いだから合わない人は面白くないだろうけど、ぜひ一度読んでみてほしい作品。
ホロウフィッシュ 2巻
秘密を抱えた先生に悪意が襲い掛かり、椎良は先生への気持ちに気付く。秘密の大筋が判明してきたけど、他人が信用してくれるような内容ではない。秘密を抱えた者同士の恋物語になりそう。
あいつは殴って正解だし、先生の下着がやけにセクシー。
ながたんと青と－いちかの料理帖－ 10巻
2話で結婚したふたりが初めてお互いの想いを伝え合う10巻。ここまで長かったけど、10巻開始早々にこのシーンが来たのは驚いた。
二号店、周の兄達と問題続出だけど、少しずつ良くなってる気配はある。最後に急展開がきたけど、みんなが幸せになる結末希望ですね。あいつ、やる事やってるんだな……と思ってしまうのは仕方がないでしょう。あとはとにかくシェフが良い人過ぎる。
アンデッドアンラック 16巻
最初で最後のループに挑む風子とアンディ。初期の勢いが戻ってきたような早い展開が非常に良いです。否定者たちの不運を防ぎながら全員を仲間にしていく熱い物語が始まった。ここからが本番なんだろう。最後まで駆け抜けてほしい。
霧尾ファンクラブ 2巻
1巻と同じノリで始まり、1巻と同じノリで終わる霧尾くんが大好きな2人の話。涙なめる話からこんな話に繋がるとは思ってなくて驚いた。こうなると次は波の事も気になってくる。最高におバカな話が化けそうな気配がたまらなく良いですね。
舞妓さんちのまかないさん 23巻
キヨとすみれが暮らしている「市」のおかあさんと百子さん姉さんの過去編開始。主人公が全く出てこない一冊なのに面白くて全く不満がない。公式スピンオフを連載のまま始めたような話でとても良かった。次巻で今に繋がる感じかな？楽しみ。
ここからは完結した作品の感想です。若干ネタバレしてます。
僕らが恋をしたのは 4巻（完）
平均年齢70歳の男女の恋物語がついに完結。教授の過去編から始まる最終巻はお嬢が誰なのか、手紙が誰からの物なのか、全てが明らかになる内容。読後感の良い最終巻だったと思います。 おじさんの恋を素敵に描いた作品で大満足でした。
ここからネタバレ
教授が若い頃に考えた物語の設定を活かして素晴らしい作品に仕上げた友人。その友人と長く付き合いながら女優として活動しつつ、教授の作った作品に憧れていたお嬢。教授に負い目を感じ続け謝罪の手紙を死の間際にお嬢に託す友人。なんとも切ない過去をこの年齢になってやっと消化できたのはお嬢のおかげだったし、教授が満足できたのは本当に良かった。
ポラリスは消えない 3巻（完）
盲目的に信仰する死んだアイドル・ソラの代わりを演じるミズウミ。ただひたすら自分ではなくソラを永遠に存在させるために全てを注ぐ。異常としか思えない行動の動機と、少しの謎を解き明かしながら迎える最終話とその後に大満足でした。
ここからネタバレ
幼い頃に病院で出会っていたソラとミズウミ。お互いがお互いの光で道標でもあり、ソラのために、罪滅ぼしのために活動するミズウミがソラからの手紙を読み、ソラとしてではなく自らが歌い、踊ることを決めたのは非常に良かったですね。
常にライブに足を運んでいたミズウミと、そのミズウミを見て安心していたソラの絆は最高でした。
ふることふひと 6巻（完）
途中からは電子版のみの発売、そして最後は打ち切りと散々な目にあったこの作品。ここからさらに面白くなると期待してただけに残念。いつかどこかで続きを読みたいと思ってます。連載お疲れ様でした。ありがとうございました。
たけのこが5月に読んだおすすめのマンガを紹介しました。
『悪役令嬢の中の人』は1巻からずーっと面白いのに3巻が最高なのはどうかしてますね。待望のコミック化＆2冊同時発売の『百合にはさまる男は死ねばいい！？』は百合好きにはたまらない作品なので読みましょう！
田島列島最新作『みちかとまり』と、スチームパンクな世界が素晴らしい新連載『エリオと電気人形』も先が楽しみな作品です。
1巻が面白かった『スカライティ』『魔王と勇者の戦いの裏で』『放課後ひみつクラブ』『ホロウフィッシュ』『霧尾ファンクラブ』の2巻がしっかり面白かったのは非常にうれしいですね。
アニメ化が決まった『メダリスト』は高水準で安定して熱いし、『白山と三田さん』の癖になる面白さもさすがでした。
Twitterで話題だった『テレワァク与太話』はコロナ禍が舞台なので、今読んでおきたい作品だと思います。
今月もたくさんの良い作品に出合えて楽しかったです。
2023年4月に読んだおすすめ漫画の感想はこちら
2023年6月に読んだ漫画の感想はこちらです
今まで読んだマンガの感想を、月別にまとめた記事を貼っておくので、よろしかったらご覧ください。
